あの日用品で絵の具汚れがキレイに落ちる!服・カーペット・壁の簡単お掃除法

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お子さんが絵の具遊びをしていて、気がついたら服やカーペットにべったり絵の具が……そんな経験、ありませんか?特に小さなお子さんがいるご家庭では、絵の具やクレヨンなどでの遊びは日常の一コマ。でも、気づいたときにはあちこちに色がついていて、どうやって落とせばいいのか迷ってしまいますよね。

でも、大丈夫です。絵の具の種類や素材に合った方法を選べば、意外と簡単にキレイに落とすことができるんです。実は、家にある日用品だけでも充分に対応できる場合が多いんですよ。

この記事では、そんな絵の具汚れをスッキリ落とすための方法を、衣類・カーペット・床・壁と場所ごとにわかりやすくご紹介します。すぐにできる簡単な対処法から、ちょっと工夫が必要なケースまで、やさしい言葉でしっかりと解説していきますね。

「これ、もうダメかも…」とあきらめる前に、ぜひチェックしてみてください。


絵の具の種類を知ろう|落とし方が変わる3タイプ

絵の具にはいくつかの種類があり、それぞれ落とし方が違います。

  • 水性絵の具:水で溶けるので比較的簡単に落とせます。
  • アクリル絵の具:乾くと水に強くなるため、早めの対処が大切です。
  • 油性絵の具:専用のクリーナーや溶剤が必要な場合があります。

汚れを見つけたら、まずどの絵の具なのかを確認しておくと安心です。


歯磨き粉で絵の具汚れが落ちる!?手軽に試せる裏ワザ

歯磨き粉を使った絵の具汚れの落とし方【衣類編】

  1. まず、絵の具がついた部分をぬるま湯で軽く湿らせます。ここでゴシゴシこすらず、やさしく湿らせるのがポイントです。
  2. 次に、歯磨き粉をほんの少し汚れの上にのせます。チューブから直接出すのではなく、指先や綿棒で適量を取って広げるとムラなく塗れます。
  3. 使い古した歯ブラシで、絵の具部分をくるくると円を描くようにやさしくこすります。こすりすぎると生地を傷めるので、やさしく丁寧に行いましょう。
  4. 数十秒こすったら、ぬるま湯でしっかりすすぎます。歯磨き粉の泡と一緒に汚れが浮いてくるはずです。
  5. それでも少し色が残っている場合は、同じ工程をもう一度繰り返します。

この方法は、特に水性絵の具によく効きます。アクリル系の場合は、乾く前に行うのが成功のカギです。

歯磨き粉の代わりになる日用品

クレンザーや重曹を使ってもOKです。これらには微細な粒子が含まれていて、汚れをやさしく削り取る効果があります。

  • クレンザー:研磨力があるので、頑固な汚れに向いています。ただし、白い衣類や色落ちしにくい素材に使うのがベターです。
  • 重曹:自然派クリーナーとして人気。ぬるま湯でペースト状にして使うと、肌や素材にもやさしい使い心地です。

どちらも使い方は歯磨き粉とほぼ同じで、歯ブラシでやさしくこすってからすすぎましょう。


絵の具が床や壁に!素材別の対処法を紹介

まずは基本!乾く前に拭き取るのが鉄則

絵の具がついてしまったら、まず最初にやるべきことは「できるだけ早く拭き取ること」です。特に水性絵の具は乾くと落としにくくなるので、濡れているうちに対処するのが大切です。

ペーパータオルや雑巾を使って、汚れを押さえるようにしてやさしく拭き取りましょう。ゴシゴシこすると汚れが広がってしまうので、「ポンポン」と押し当てるように吸い取るのがコツです。

その後、水に濡らして固く絞った布やタオルで、残った絵の具をやさしく拭き取りましょう。汚れが取れにくい場合は、中性洗剤を少し加えて拭くとより効果的です。

フローリングやクッションフロアの絵の具落とし方

フローリングやクッションフロアについた絵の具は、基本的には水拭きと中性洗剤で落とすことができます。乾く前であればペーパータオルで拭き取り、乾いた場合は洗剤を少し染み込ませた布で丁寧に拭いてみてください。

また、溝の部分に入り込んでしまった汚れは、古い歯ブラシを使うと便利です。歯ブラシで軽くこすりながら水拭きすることで、細かい部分までキレイにできます。

最後に、洗剤を使った場合はそのままにせず、水拭きで洗剤をきれいに拭き取るようにしましょう。床の材質によっては、洗剤が残るとシミやべたつきの原因になることがあります。

壁紙やクロスについた絵の具、素材別の注意点

壁紙についた絵の具は、素材によって対応方法が異なります。紙製の壁紙は特に水に弱く、水分を含みすぎるとシミができてしまう可能性があります。そのため、濡らした布はしっかりと固く絞って使うのがポイントです。

まずは汚れを見つけたら、ティッシュなどで余分な絵の具を軽く取ってから、固く絞った布でポンポンとやさしく叩くように拭きましょう。あまり広範囲にこすらず、汚れの部分だけをピンポイントで処理するときれいに落とせます。

ビニール製の壁紙であれば、水拭き+中性洗剤で比較的落としやすくなりますが、念のため色落ちしないかどうか目立たない場所で試してから使うと安心です。


カーペットについた絵の具を落とす方法と予防策

水性絵の具がついたときの落とし方

カーペットに水性絵の具がついた場合は、できるだけ早く対処することが大切です。まずは、乾いたタオルやペーパータオルを用意し、絵の具がまだ湿っているうちに、たたき出すようにして吸い取ります。このとき、こすらずに押さえるようにして吸い取るのがポイントです。こすると繊維の奥に汚れが入り込んでしまいます。

次に、石けん水(中性洗剤を薄めた水)を用意し、柔らかい布に含ませて汚れた部分をやさしくポンポンと叩くように拭き取ります。この工程を数回繰り返すことで、徐々に色が薄くなっていきます。仕上げには、水で湿らせたタオルで洗剤分をしっかり拭き取り、最後に乾いたタオルで水分を吸収させると良いでしょう。

油性絵の具がついたときの落とし方

油性絵の具は水では落としにくいため、専用の溶剤や除光液を使って対処します。まずは綿棒に除光液を少量つけ、絵の具がついた部分にそっとトントンと当てて、汚れを浮かせるようにします。

汚れが浮いてきたら、ティッシュや乾いたタオルでやさしく吸い取ります。このときも決してこすらないようにし、押さえるようにして汚れを吸収します。必要であれば、何度か綿棒の場所を変えながら同じ手順を繰り返します。

使用する溶剤によってはカーペットの色落ちや素材の変質が起こることもあるため、必ず目立たないところでテストしてから使用しましょう。最後に、水で濡らしたタオルで除光液の成分をしっかり拭き取り、乾いた布で水分を取って終了です。

そもそも汚さないために!カーペット保護の工夫

絵の具遊びをする前に、カーペットを汚さない工夫をしておくと安心です。最も簡単で効果的なのは、カーペットの上にレジャーシートや古新聞、ビニールクロスを敷いておくことです。万が一絵の具がはねても、敷物を外すだけで済みます。

また、小さなお子さんの場合は、作業エリアを決めてその範囲内だけを保護しておくと、片付けもしやすくなります。防水シート付きのプレイマットや使い捨ての養生シートなども市販されているので、用途に応じて活用するのもおすすめです。

事前のひと手間で、うっかり汚れの心配が減り、のびのびとお絵描きが楽しめますよ。


衣類に絵の具がついたときの落とし方

絵の具が衣類についてしまったときは、素材ごとに適切な対処をすることが大切です。素材によって落ちやすさや注意点が違うので、慌てずにまず素材を確認しましょう。

  • 綿やポリエステル:このタイプの素材は比較的丈夫で、汚れも落ちやすい傾向があります。絵の具が乾く前に水で湿らせて、歯磨き粉や石けんなどでやさしくこすり洗いするのが基本です。ぬるま湯を使うと汚れが浮きやすく、数回繰り返せばキレイになるケースが多いです。
  • ウールやシルク:デリケートな素材なので、水や摩擦に弱く、強くこすると繊維を傷めてしまいます。洗濯機ではなく、ぬるま湯と中性洗剤を使った手洗いがおすすめ。どうしても落としきれない場合や高級な衣類の場合は、無理に自宅で処理せず、プロのクリーニングに任せたほうが安心です。

また、最近では絵の具専用のプレケアスプレー(染み抜き剤)なども市販されているので、そうした製品を活用するのもひとつの方法です。汚れの広がりを抑え、ピンポイントで処理できるアイテムはとても便利です。

さらに、洗濯表示タグを必ず確認しましょう。素材に合った水温や洗剤の種類、手洗い可能かどうかなど、基本の情報が詰まっています。タグに「ドライクリーニングのみ」とある場合は、自宅での処理は避けたほうがよいでしょう。

絵の具汚れは焦らず、素材と状態に応じた方法を選んで対処すれば、かなりきれいに落とすことが可能です。


時間が経った絵の具汚れ、どうする?【応急処置と本格ケア】

歯ブラシ+石けんでゴシゴシ!しつこい汚れにはこれ

乾いてしまった絵の具には、固形石けんをたっぷりと使って、やさしくこすっていく方法が効果的です。まずは、汚れた部分を少し湿らせてから、石けんを直接こすりつけていきましょう。

その後、使い古しの歯ブラシで、絵の具部分をくるくると円を描くようにこすります。力を入れすぎると生地が傷んでしまうことがあるので、やさしく根気よくこするのがコツです。泡がたくさん立ってきたら、しっかり洗浄されているサイン。泡をしっかり立てることで、石けんが汚れの奥まで入り込み、固まった絵の具を浮かせてくれます。

泡立ったら、ぬるま湯でしっかりすすぎます。すすぎ残しがあると、生地がゴワゴワする原因になるので、きれいな水で何度か流しましょう。もし一度で完全に落ちない場合でも、焦らずに同じ工程をもう一度繰り返してみてください。繰り返すことで、少しずつ汚れが取れていきますよ。

専用クリーナーで徹底対処!頑固な汚れの最終手段

どうしても落ちない頑固な汚れには、アート用品店やネット通販で販売されている専用クリーナーを使うのもひとつの方法です。専用クリーナーは、絵の具やインクなどをしっかり分解できる成分が入っているため、乾いてこびりついた絵の具にも効果的です。

また、家庭にある除光液(アセトン入り)を綿棒につけて、汚れ部分にやさしくトントンと押し当てる方法もあります。ただし、どちらの方法も色柄物の生地に使用すると色落ちしてしまう可能性があるので、目立たないところで試してから使うようにしてくださいね。

最後に、専用クリーナーや除光液を使ったあとは、しっかり水ですすいで、洗剤や薬剤が残らないようにするのも大切なポイントです。

やってはいけない!絵の具汚れのNG対処法

  • 強くこすりすぎると、生地や素材が傷みます。特に繊細な布地や柄物の場合、繊維が毛羽立ったり、模様がにじんでしまったりする可能性があります。あせってゴシゴシしてしまいたくなる気持ちはわかりますが、汚れを広げてしまう原因にもなるので注意しましょう。
  • お湯を使うと絵の具が固まってしまうことも。特にアクリル絵の具や油性のものは熱で定着しやすく、汚れが繊維の奥まで入り込んでしまうことがあります。落ちやすくするためには、ぬるま湯程度にとどめておくのがおすすめです。
  • 塩素系漂白剤は色落ちや変色の原因になるので、慎重に使いましょう。強い薬剤を使用すると、白い衣類でも黄ばんでしまうことがあるため、使用前には必ず目立たない場所で試すのが安心です。衣類の洗濯表示を確認して、使えるかどうかの判断も忘れずに。

環境に優しい掃除法|ナチュラル洗浄アイテムを使おう

小さなお子さんがいるご家庭や、ペットがいる家庭では、強い洗剤のにおいや成分が気になることもありますよね。そんなときにおすすめなのが、自然由来の洗浄アイテム。肌にやさしく、環境への負担も少ないため、安心して使うことができます。

  • 重曹:料理にも使われる安全な成分で、汚れを浮かせる効果があります。ぬるま湯でペースト状にして使えば、シミやこびりついた汚れにも効果的。脱臭効果もあるため、靴箱やカーペットなどのニオイ対策にも活躍します。
  • クエン酸:酸の力で除菌や消臭ができます。水垢や石けんカスなど、アルカリ性の汚れにも強い味方。スプレーにして使えば、壁や床、スイッチ周りの掃除にも便利です。
  • 固形石けん:昔ながらの天然素材の石けんは、肌にやさしく、衣類やカーペットにも安心して使えます。絵の具汚れにもしっかり泡立てて使うことで、落としやすくなります。

これらのナチュラル洗剤は、子どもがいる日常でも手軽に使えるうえ、コストパフォーマンスも高いのが魅力です。ひとつのアイテムで複数の用途に使えるので、家に常備しておくととても便利ですよ。


まとめ

汚れたら、できるだけ早めに対処することが、きれいに落とすための第一歩です。絵の具の種類(水性・油性・アクリルなど)と、ついた場所の素材をしっかり見極めて、それぞれに合った方法を使いましょう。家にある歯磨き粉や石けん、重曹などの身近な日用品でも、十分に対応できるケースが多いので、焦らず試してみてください。

絵の具遊びの前に下に新聞紙を敷いたり、エプロンを着せたりするなど、ちょっとした予防をすることで、後片付けがぐっとラクになります。

今回ご紹介した方法を知っていれば、急な絵の具汚れにも慌てずに対処できます。お子さんとの楽しい絵の具タイムを、もっと気軽に、もっと安心して楽しめるようになりますように。

 

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