炊飯器で焼く!ケーキモードなしでも成功するためのコツ

広告
たべる

「ケーキモード」がない炊飯器でも、美味しいケーキは作れるってご存じですか?実は、特別なオーブンを使わなくても、炊飯器ひとつで本格的なスイーツが楽しめるんです。近年では、オーブンを持っていない家庭でもスイーツ作りを楽しみたいというニーズが高まり、炊飯器を活用する人が増えています

炊飯器はもともとごはんを炊くための道具ですが、その保温性や加熱の均一性を活かして、しっとりふわふわのケーキを焼き上げることができるのが特徴です。

この記事では、ケーキモードのない炊飯器でもふっくらとしたケーキを作る方法と、失敗しないためのコツを徹底解説します。さらに、初心者でも簡単に挑戦できるレシピもご紹介するので、今日からあなたも炊飯器ケーキマスターを目指してみませんか?

炊飯器でケーキを焼く意外な理由

炊飯器を活用するメリットとは

炊飯器の大きな魅力は、「ほったらかし調理」が可能なこと。調理中に頻繁に様子を見る必要がなく、忙しい人や料理初心者にとっても安心して使える道具です。

ケーキ作りにおいても、焼き時間や温度を気にせず、スイッチひとつで簡単に調理できる点が支持されています。また、電気で加熱するため、火を使わないという安全面のメリットもあります。

さらに、炊飯器はふたを閉じて密閉された状態で加熱するため、水分が逃げにくく、しっとりとした仕上がりになるのもポイントです。

炊飯器で作るケーキの魅力と可能性

しっとりとした食感や均一な焼き上がりは、炊飯器ならではの特性です。熱が均一に伝わるため、ケーキの底が焦げたり、表面だけが焼けすぎたりすることが少なく、失敗のリスクを抑えることができます。

また、炊飯器を使うことでケーキのふくらみがよく、高さのある立体的なケーキに仕上がるのも魅力です。さらに、炊飯器ケーキは幅広いアレンジが可能で、チョコレート、フルーツ、チーズなどさまざまな素材を加えることでオリジナルのスイーツを楽しむことができます。

通常のケーキと炊飯器で作るケーキの違い

オーブンで焼いたケーキは表面がカリッと仕上がる一方、炊飯器ケーキはややもちっとした柔らかい食感になります。これは炊飯器内での加熱が蒸し焼きに近い状態になるためで、保湿性の高いしっとりケーキを求める人にはぴったりです。

また、オーブンは余熱が必要ですが、炊飯器ではその手間が省けるのもメリットの一つです。コンパクトな調理器具で場所も取らず、日常使いの中で気軽にケーキを焼けるのも、炊飯器ならではの利点です。

ケーキモードがない炊飯器でも作れる理由

ケーキモードがない機種の種類

多くの炊飯器には「白米」「おかゆ」「早炊き」などの基本機能しか備わっておらず、「ケーキモード」といった専用のスイーツ機能が搭載されていないモデルが大半を占めます。とくに年数の経った古いモデルや、エントリーモデルに分類される炊飯器では、焼き機能がないのが一般的です。

しかし、こうした機種でも工夫次第で美味しいケーキを作ることは可能で、むしろシンプルな構造ゆえに自分好みの調理加減が調整しやすいという利点もあります。

圧力IH炊飯器やマイコンの特徴

炊飯器には大きく分けて圧力IH方式とマイコン方式の2タイプがあります。

圧力IH炊飯器は、内釜全体に均一に高温を伝えることができ、短時間でふっくらとした仕上がりになるのが特徴です。高火力による加熱のため、ケーキをふんわりと膨らませるには適していますが、一方で焼き色が濃くなりすぎることや、底が焦げやすくなるといったリスクもあります。

対してマイコン炊飯器は、底に設置されたヒーターでじっくりと加熱するため、火力は弱いものの、焦げ付きにくく焼きムラの少ない仕上がりが期待できます。

ケーキモードなしでも成功させるコツ

ケーキモードがなくても成功するには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

・炊飯ボタンを1度で終わらせず、様子を見ながら2〜3回繰り返して加熱する
・生地は重くなりすぎないよう、ホットケーキミックスやベーキングパウダーを使って軽く仕上げる
・内釜にバターや油を塗り、さらにクッキングシートを敷いておくことで取り出しやすくなる

加熱途中でふたを開けて中を確認するのは避け、焼きムラを防ぐためにもしっかりと蒸し焼きの環境を保つのがポイントです。

タイガーや象印の圧力炊飯器を利用した場合

タイガーや象印のような高性能な圧力IH炊飯器は、火力が強いため短時間でケーキを焼き上げることができます。ただし、そのぶん焦げやすい傾向もあるため、1回の炊飯モードだけでは火が入りすぎることもあります。

特に底面が焦げやすいので、焼き加減の途中で一度炊飯を止めて様子を見たり、保温モードと併用したりするなどの工夫が必要です。

また、機種によっては炊飯中の圧力がかかりすぎて、ケーキが潰れることもあるため、最初は少量の生地で試し焼きをして加熱の加減を見極めると安心です。

具体的な炊飯器ケーキのレシピ

基本のホットケーキミックスを使ったレシピ

材料:

  • ホットケーキミックス…200g
  • 卵…2個
  • 牛乳…150ml
  • 砂糖…大さじ2〜3(お好みで調整)
  • バター…適量(内釜に塗る用)
  • バニラエッセンス…数滴(風味づけに)
  • サラダ油…大さじ1(しっとり感をアップ)

作り方:

  1. ボウルに卵を割り入れてしっかりと溶きほぐし、砂糖と牛乳、バニラエッセンスを加えてよく混ぜます。
  2. ホットケーキミックスを加えて、ダマがなくなるまでしっかりと混ぜ合わせます。必要に応じてサラダ油を加えると、さらにしっとりとした仕上がりになります。
  3. 炊飯器の内釜にバターを全体に塗り、クッキングシートを敷くと取り出しやすくなります。
  4. 生地を流し込んだら、炊飯モードで加熱します(機種によっては1〜3回加熱が必要)。加熱中はふたを開けず、蒸し焼き状態を保つことがポイントです。
  5. 焼き上がったら、竹串を刺して生焼けでないか確認し、必要に応じて再加熱してください。炊き上がり後は5〜10分蒸らしてから取り出すと、ケーキがきれいに仕上がります。

フルーツ(りんごやバナナ)を使ったアレンジ

炊飯器ケーキは、バナナやりんごといった身近なフルーツを加えるだけで、驚くほど味に深みが増します。

バナナは熟したものを使うとより甘みが引き立ち、焼くことでとろけるような食感に変化します。りんごは皮をむいて薄くスライスし、キャラメリゼ風に軽く炒めてから加えると、香ばしさと風味が格段にアップします。

これらのフルーツは生地に混ぜ込むだけでなく、内釜の底に並べてケーキの表面にデコレーションとして活用することもできます。焼き上がったときに断面にフルーツが見えるようにすると、見た目も華やかでおもてなしにも最適です。また、冷凍ブルーベリーやマンゴーなどを使ったアレンジもおすすめで、季節に応じたフルーツケーキが楽しめます。

チーズケーキの作り方

クリームチーズ200g、卵2個、砂糖50g、生クリーム100mlをしっかり混ぜ合わせ、生地がなめらかになるまでよく練ります。あればレモン汁を小さじ1加えることで、爽やかな酸味が加わり、味に奥行きが生まれます。

炊飯器の内釜にクッキングシートを敷いたうえで生地を流し込み、炊飯モードで加熱します。加熱回数は機種によって異なりますが、通常1〜2回でしっとり濃厚なチーズケーキが完成します。

表面に焼き色をつけたい場合は、最後にふたを開けて数分保温モードに切り替えるとよいでしょう。粗熱をとった後は冷蔵庫でしっかり冷やすと、よりなめらかな食感に仕上がります。

注意すべき生焼けの原因と対策

炊飯器ケーキでありがちな失敗が「中心が生焼けになってしまう」ことです。

その原因の多くは、加熱時間の不足、または生地の量が多すぎることにあります。加熱中に炊飯器のフタを開けると、内部の温度と蒸気が下がってしまい、焼きムラや膨らみ不足の原因になるため、基本的には開けずに見守りましょう。

また、生地は内釜の半分程度までに抑えると熱が均一に伝わりやすくなります。

炊飯を2〜3回繰り返すことで、中心までしっかり火が入るので、回数の調整も重要です。心配な場合は、途中で竹串を刺して確認し、必要に応じて追加加熱してください。

成功するための分量と時間の調整

分量と時間のバランスは、炊飯器ケーキの仕上がりを左右する大事な要素です。

5合炊きの炊飯器を使う場合、生地は内釜の半分以下に収めることで、膨らみすぎや溢れを防げます。加熱時間の目安としては、1回目の炊飯モードで約25〜30分

その後、中心に竹串を刺してみて生地が付いてくるようであれば、2回目の炊飯または保温モードで10〜15分追加加熱を行います。また、室温や材料の温度によって焼き上がりに差が出ることもあるため、初回はこまめに様子を見ながら調整するとよいでしょう。

余った生地はマグカップなどに取り分けて電子レンジで加熱するのも手軽でおすすめです。

失敗しないための注意点

焼き上がりチェックの方法

炊飯が終わったら、すぐに内釜を取り出すのではなく、5〜10分ほど炊飯器の中で蒸らすことをおすすめします。この工程を挟むことで、ケーキの中心部まで余熱がじっくりと伝わり、全体の火の通りが安定します。

また、蒸らし時間を取ることで、取り出す際にケーキが崩れるのを防ぎ、形が美しく整ったまま仕上げることができます。蒸らし後にはケーキの表面や側面を軽く押して弾力を確認し、感触が柔らかすぎる場合には追加加熱を検討しましょう。焼き色の薄さなども目安になるため、視覚と触覚の両方を使って焼き加減を見極めるのがポイントです。

竹串を使った確認方法

ケーキの中心に竹串をまっすぐに刺してから引き抜き、生地が竹串に付着しないかをチェックします。生地が付いてこなければしっかり火が通っている証拠で、焼き上がりと判断できます。

もしも竹串にベタついた生地や粉っぽい部分が付いてくる場合は、中心まで十分に火が通っていないため、再加熱が必要です。再加熱の際には、短時間ずつ(5〜10分)加熱を繰り返すと、焦がすリスクを抑えながら火を通すことができます。

複数回の確認を行う場合は、毎回違う箇所に竹串を刺すようにすると、生地全体の焼き具合を均等にチェックできます。

温度管理と加熱のポイント

炊飯器での加熱は、機種によって温度設定や加熱方式が異なるため、こまめな温度管理が重要になります。再加熱を行う場合は、いきなり「炊飯モード」で再度スタートするのではなく、「保温モード」で様子を見てから徐々に温度を上げる方法がおすすめです。

こうすることで、底が焦げるのを防ぎながら、中までしっかりと火を通すことができます。また、加熱中にフタに水滴が大量についている場合は、それが生地に垂れてべちゃっとした仕上がりになる原因にもなるため、こまめにふき取ることも大切です。さらに、内釜の外側の水分や汚れも拭き取り、熱効率を保つことで、安定した加熱を維持することができます。

まとめ

ケーキモードがなくても、炊飯器があれば驚くほど美味しいケーキが作れます。

大切なのは、炊飯器それぞれの特性を理解し、それに応じて加熱時間や材料の量を上手に調整することです。そうすることで、生焼けや焦げを防ぎ、理想的な仕上がりが期待できます。

さらに、ホットケーキミックスを活用すれば、計量の手間が省けるうえ、初心者でも簡単にケーキ作りが楽しめます。加える素材を変えることで、フルーツケーキやチーズケーキなど、オリジナリティあふれるバリエーションも自由自在。炊飯器一台で、家庭のスイーツタイムがぐっと楽しくなります。

タイトルとURLをコピーしました