ツイードと聞くと「秋冬向けの素材」というイメージがあるかもしれません。 でも実は、春夏でも軽やかに着こなせる万能なファッション素材なんです。
本記事では、ツイードの魅力から季節ごとのコーデ術、初心者さんが取り入れやすいアイテム、お手入れ方法まで、やさしく丁寧にまとめました。 「ツイードをもっとおしゃれに着こなしたい」「季節に合わせた合わせ方が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ツイードの魅力とは?
ツイードの歴史と起源
ツイードは、スコットランドやイギリスで古くから作られてきた伝統的な織物です。丈夫で風を通しにくいことから、寒い地域で暮らす人々の生活を支えてきました。当時は主に屋外での仕事や狩猟の際に着用され、耐久性の高さが非常に重宝されていました。また、地域ごとに糸の色や織り方が異なっていたため、ツイードには土地の文化や歴史が反映されています。
現在ではファッション性も高まり、クラシックな雰囲気と上品さが評価され、世界中で人気の素材になっています。さらに、デザイナーによる新しい色使いや模様のバリエーションも増え、伝統とモダンが融合した素材として注目されています。
ツイードが長く愛される理由
- 見た目が上品で高見えする
- 型崩れしにくく、長く使える
- 温かみがありつつ、薄手のものは春夏にも使える
- コーデに取り入れるだけで“クラシック感”が出せる
- 幅広い年齢層に似合う
ツイードは一枚纏うだけで気品が生まれ、フォーマルにもカジュアルにも対応できます。「きちんと感」を出したいときにはもちろん、普段のコーデにも取り入れやすい万能素材です。
他の素材との違い
ツイードはウール糸やミックス糸を織り合わせて作るため、表面に独特の凹凸があります。ジャージー素材のように伸びない分、形がしっかりと出るのが特徴です。
また、糸の色が複雑に混ざり合うため、単色では表現できない奥行きのある表情が生まれます。これにより、光の当たり方や角度によって異なるニュアンスが楽しめるのも魅力です。他の素材よりも立体感があり、コーデ全体にほどよい存在感を与えてくれる点も人気の理由の一つです。
ツイードの種類
- ヘリンボーンツイード(V字模様が特徴)
伝統的でクラシックな印象を持つツイード。V字が連続する柄は視覚的にシャープさを演出し、ジャケットやコートなど上品なアイテムに使われることが多いです。また耐久性が高いのも魅力です。 - ブークレツイード(シャネル風のふんわり質感)
糸がループ状になっており、柔らかく立体感のある質感が特徴。フェミニンで華やかな印象をつくるため、セットアップやスカートなど“きれいめファッション”にぴったりです。 - ハリスツイード(英国発の伝統素材)
スコットランドのアウターヘブリディーズ諸島で手織りされる高品質ツイード。厳しい品質基準をクリアしたものだけが「Harris Tweed」と名乗れる本格派で、保温性・耐久性ともに抜群です。 - コットンツイード(軽くて春夏でも快適)
コットンを織り込むことで軽量化され、見た目の上品さを保ちながら涼しく着られる人気素材。明るいカラー展開も多く、春夏のファッションに取り入れやすいのが魅力です。
メリット・デメリット
メリット:高級感・丈夫・季節感を演出できる・立体感があり華やかさが出る・幅広いアイテムに応用できる
デメリット:重く感じるものもある・洗濯に気をつける必要がある・素材によっては季節を選ぶ場合がある・ケアを怠ると毛羽立ちが出やすい
ツイード初心者でも取り入れやすいアイテム
ツイードジャケット
羽織るだけでサッと華やかに決まり、どんなコーデにも上品さをプラスしてくれる万能アイテムです。ツイード特有の凹凸感がほどよい存在感を生み、シンプルなインナーと合わせても“きちんと見え”が叶います。
また、薄手のツイードなら春夏にも使え、冬はニットと重ねてクラシックな雰囲気に。オンオフ問わず活躍し、1枚持っておくと着回し力がぐんと上がる頼れる存在です。
ツイードスカート
トップスがシンプルでもコーデ全体にまとまりが生まれ、“きちんと感”を自然に演出してくれます。タイト・フレア・ミニなどシルエットの種類も豊富で、季節によって雰囲気を変えられるのも魅力。
春夏は明るめカラーで軽やかに、秋冬は濃いめの落ち着いた色で大人っぽく仕上げるのが取り入れやすいですよ。セットアップにすれば、より洗練された印象に。
ツイードバッグや小物
プチプラでも高見えしやすく、初心者さんでも気軽に取り入れやすいのが魅力です。バッグ・ポーチ・シュシュ・ヘアアクセなど、小物でツイードを加えるだけで季節感がグッとアップします。
特に秋冬は温かみをプラス、春夏は淡色ツイードで爽やかに。洋服でツイードを取り入れるのが難しい人でも、小物なら手軽におしゃれ度を底上げできます。
春のツイードコーデ術
明るいカラーで春らしさを演出
ホワイト・ピンク・ミントなど、柔らかい色のツイードなら一気に春気分に。さらに淡いイエローやラベンダーなどを取り入れると、より季節感が増し、やわらかく優しい印象を作ることができます。
明るい色は顔まわりをぱっと華やかに見せてくれるので、写真映えやお出かけコーデにもぴったりです。ツイード特有の立体感と春色が合わさることで、軽やかさと上品さがバランスよく両立します。
軽やかなアイテムとの相性
シフォンブラウスや薄手ニットと合わせるとバランス良く仕上がります。さらに、透け感のあるトップスや、とろみ素材のブラウスを合わせるとツイードの重さが中和され、春らしい軽やかさがより引き立ちます。
ボトムスをワイドパンツにすると抜け感が生まれ、タイトスカートにすると女性らしいシルエットを強調できます。季節の移り変わりにも対応しやすく、春の気候にもぴったりです。
アクセサリーで春を感じるコーデ
パールや小ぶりのアクセサリーがツイードと相性抜群。上品さがより引き立ちます。さらに、春らしいフラワーモチーフや淡色ストーンを取り入れると、柔らかで温かみのある印象に。
大ぶりよりも華奢なアクセサリーを選ぶと、ツイードの存在感を邪魔せず上品なバランスが保てます。バッグやシューズの金具をシルバーやゴールドで揃えると、統一感のある春コーデに仕上がります。
春のNGコーデ
重たい暗い色の組み合わせは季節感がズレやすいので注意。特に、黒×ダークグレーや深いブラウンなどを多く使うと、どうしても秋冬の雰囲気が強く残ってしまいます。
また、ツイードは素材自体に存在感があるため、重たい色を合わせるほど印象がどっしりしがち。春は軽やかさが大切なので、重すぎる素材や厚ぼったいインナーも避けるとバランスよく仕上がります。
明るい色をワンポイントで入れるだけでも雰囲気が変わるので、少しずつ春の要素を取り入れてみましょう。
春のおすすめカラー配色
白×ピンク、ベージュ×ミント、グレー×ラベンダーなどが人気です。さらに、アイボリー×ペールブルーやライトグレー×クリームなどの柔らかい色合わせも春らしさを演出してくれます。
明るめのニュアンスカラーやパステル調を選ぶと、ツイードの表情がより優しく、爽やかに見えるのが特徴です。小物に春色を取り入れるだけでも印象がガラッと変わるので、初心者さんにも取り入れやすい配色です。
夏のツイードコーデ術
薄手ツイードを選ぶ理由
コットン混やポリエステル混の軽い素材なら、夏でも快適に楽しめます。さらに、薄手ツイードは通気性が高く、肌に触れたときのチクチク感も少なめ。
見た目はクラシックながら、機能性の高さもあって春夏向きに調整されたツイードも多く販売されています。また、軽量で動きやすいので、長時間のお出かけや旅行にも向いています。季節の境目でも取り入れやすく、1枚持っておくと着こなしの幅が広がる便利な素材です。
涼しげに見せるスタイリングのコツ
ノースリーブやTシャツと合わせると、重さを感じにくくなります。さらに、首元や手首が見えるデザインのトップスを合わせると、肌の見える面積が増えてより涼しげな印象に。
例えば、VネックのTシャツやキャミソール、薄手のサマーニットなどが好相性です。また、ボトムスもショートパンツやスカート、さらりとしたワイドパンツを選ぶと、視覚的にも軽やかさがアップします。
リネン・コットンとの相性
夏素材と合わせることで、ツイードが一気に季節になじみます。リネンの自然な風合いや、コットンの柔らかな質感と組み合わせることで、ツイードの立体感とのコントラストが程よく生まれ、全体のバランスがぐっと良くなります。
リネンシャツを羽織ったり、コットンワンピースの上にツイードベストを重ねるなど、ミックススタイルもおすすめ。暑さを感じにくく、見た目にも爽やかな仕上がりにできます。
夏のNGスタイリング
濃い色×厚手素材は暑苦しく見えるので避けるのがベター。特に黒や深ネイビー、チャコールグレーなどの“重い色”と厚みのあるツイードを合わせると、視覚的に熱を溜め込んでしまい、季節感がなくなります。
また、全身をツイードでまとめるとどうしても重さが出るため、夏は部分使いが取り入れやすいですよ。風を通しにくいインナーや、分厚いボトムスも避けたほうが快適に過ごせます。
夏の爽やかな配色
白×ネイビー、ベージュ×ライトブルーなどが人気です。さらに、アイスグレー×ホワイトや、ペールピンク×クリームなどの柔らかい配色も夏らしく爽やか。
パステルトーンはツイードと相性がよく、重くなりがちな質感を軽やかに見せてくれます。小物を明るい色で揃えるだけでも季節感が出るため、取り入れやすいスタイリングです。
秋のツイードコーデ術
カジュアルとエレガンスの融合
ツイードはデニムとも相性◎。きれいめすぎないバランスが秋らしい雰囲気に。さらに、デニムのブルーがツイードの立体感を引き立て、カジュアルダウンしながらも上品さをキープできます。
スニーカーと合わせれば親しみやすい雰囲気に、パンプスを合わせれば大人っぽいフェミニンスタイルにも。ツイード特有の柔らかい光沢感が、秋の柔らかい日差しともよく合い、季節の変わり目にぴったりのコーデが完成します。
レイヤリングのコツ
シャツ・薄手ニット・ジャケットの重ね着で深みのある秋コーデが作れます。さらに、タートルネックをインナーに加えたり、ロングシャツをレイヤードすることで縦のラインが生まれ、スタイルアップ効果も期待できます。
ツイードは素材そのものに存在感があるため、重ね着するときは色数を抑えるとまとまりやすく、洗練された印象に。薄手のストールを合わせれば、気温調整しながらおしゃれも楽しめます。
秋の必須アイテム
ツイードジャケット、ツイードミニスカートは秋の定番。特にジャケットは“羽織るだけで季節感が出る”万能アイテムで、ワンピースともデニムとも相性バツグンです。
また、ツイードベストやツイードショートパンツも近年人気が高く、気軽に取り入れやすいのが魅力。足元をブーツにすると一気に秋らしく、全体のバランスも引き締まります。
秋のおすすめカラー配色
ブラウン・カーキ・ボルドーなど深みカラーと相性抜群。加えて、テラコッタ・マスタード・モカなどの温かみのある色味もツイードとよく馴染みます。これらのカラーは秋の紅葉の色調とリンクして、自然で落ち着いた印象を与えてくれます。
淡色ツイードの場合は、ベージュやクリームなどのニュアンスカラーを合わせると優しい雰囲気に仕上がります。
NG秋コーデ
厚手×厚手の重ね着は野暮ったく見えるので注意。特に、厚みのあるニットに分厚いツイードジャケットを重ねると、シルエットが膨らんで重たく見えてしまいます。
また、ダークカラーばかりを組み合わせると季節感は出ますが、抜け感がなくなり重苦しい印象に。軽い素材をどこかに取り入れたり、小物で明るい色を差し込むことで、バランスを整えた秋コーデが楽しめます。
冬のツイードコーデ術
温かみのあるスタイル
ニットやタイツと合わせると、季節感たっぷりの暖かいコーデに。さらに、モヘアやカシミヤなどのふんわりとした素材と組み合わせれば、見た目にもぬくもりが増して冬らしい優しい雰囲気が生まれます。
ツイードは生地自体に立体感と重厚感があるため、シンプルなニットを合わせるだけでもバランスが取れ、上品で洗練された印象に仕上がります。足元にブーツを合わせると、より季節感が深まり、全体のまとまりも良くなります。
冬のアウターとの組み合わせ
ロングコートでもショートコートでも相性良く使えます。ロングコートの場合は縦のラインが強調され、スタイルアップ効果が期待できます。
ショートコートを合わせれば、ツイードの存在感が引き立ち、コーデ全体が軽やかになります。ダウンやボアコートと合わせてもバランスよくまとまり、カジュアルにもきれいめにも応用できるのが魅力です。
アウターの色味をツイードとリンクさせると統一感が生まれ、より洗練された印象に。
ホリデーシーズンにぴったり
ツイードの華やかさはイベントシーズンにも◎。クリスマスや年末イベントなどの特別なシーンでも、さりげない煌めきや立体感が季節のムードを盛り上げてくれます。
ラメ入りツイードやカラーアクセントのあるツイードを選べば、写真映えも抜群。アクセサリーを少し華やかにすると、より季節感が高まり、特別感のあるスタイルに仕上がります。
冬の重くならない配色術
白・ライトグレー・パステルトーンを入れると軽さが出ます。さらに、アイスブルーやミントグリーンなどの“淡色カラー”を取り入れることで、ツイードの重厚感と冬らしい透明感がバランスよく共存し、上品で抜け感のある印象に。
暗めカラーのアウターが多い冬こそ、明るい色を小物で差し込むとコーデが一気に垢抜けます。
防寒とおしゃれのバランス
ヒート系インナーを使えば厚着しなくても暖かく快適。さらに、薄手の保温インナーや機能性タイツを組み合わせれば、見た目はすっきりしているのに寒さ対策は万全という理想的なスタイルが完成します。
ストールや手袋などの小物で防寒性を高めつつ、色や素材で遊べばおしゃれ度もアップ。ツイードは重ね着のベースとしても優秀なので、防寒とおしゃれの両立がしやすいのが魅力です。
季節を問わないツイードの着こなし法
ベーシックアイテムで選ぶコーデ
シャツ・白T・タートルネックなど、どんな季節でも使えるアイテムと相性◎。これらの定番アイテムはシンプルでクセがないため、ツイードの存在感を邪魔せず、上品さを引き立ててくれます。
春夏は薄手のトップスと合わせて軽やかに、秋冬はタートルネックやニットを加えて温かみのあるスタイルに。
色選びを工夫すれば、季節感を調整しながら一年中バランスの良い着こなしが楽しめます。また、ベーシックアイテムが多いほど着回しもしやすく、クローゼット全体がスッキリとまとまりやすい点も魅力です。
シーズンレスレイヤリング
薄手ツイード×軽量インナーなら季節を問わず快適。春や秋は軽い羽織りとして、夏は冷房対策のライトアウターとして、冬は重ね着のベースとして活躍します。
ツイードは重ねるアイテムによって印象が大きく変わるため、シンプルなレイヤリングでも奥行きのあるコーデに仕上がります。季節の温度差にも対応しやすく、持っていると何かと便利な万能素材です。
流行に左右されない取り入れ方
定番カラー(黒・ネイビー・ベージュ)は長く使えてコスパ◎。これらのカラーは年齢や季節を問わず合わせやすく、流行に左右されにくいのが特徴です。
シンプルなアイテムと合わせるだけで落ち着いた大人のスタイルが完成し、ビジネスでもカジュアルでも幅広く対応できます。
質の良いベーシックなツイードを一枚持っておくと、長期間使えるワードローブの“軸”になり、買い替えの頻度も減らせるため経済的にも優秀です。
シーン別コーデ
- オフィス:ジャケット×スカートで上品に。落ち着いた色のツイードなら清潔感があり、きちんとした印象を与えられます。
- お出かけ:ツイードバッグでワンポイント。洋服がシンプルでも華やかさがプラスされ、写真映えも抜群です。
- 行事:白×黒で格式高く。ツイードの特有の質感がセレモニーシーンにもマッチし、フォーマルな場面でも安心して着用できます。
ツイードに合うスタイリング小物
バッグ選びのポイント
レザーやチェーンバッグなど、素材にコントラストを出すと高見え。さらに、ツイードの色味に合わせてバッグのトーンを揃えると統一感が生まれ、コーデ全体が引き締まります。
小ぶりのショルダーバッグを合わせれば上品に、大きめのトートバッグならカジュアル寄りに仕上がるため、シーンに合わせて選ぶのが取り入れやすいですよ。また、金具の色をシルバー・ゴールドなどで統一すると、より洗練された印象になります。
シューズとのバランス
パンプス・ローファー・ブーツ、どれとも合わせやすい◎。季節に応じて足元を変えることで、ツイードの印象も大きく変わります。
春夏は軽やかなパンプスやサンダルを合わせると爽やかに、秋冬はショートブーツやロングブーツと合わせることで季節感が高まり、全体のコーデが引き締まります。
カラーもトーンを揃えることで、ツイードの存在感をより引き立てられます。
帽子やスカーフでアクセント
ベレー帽やスカーフはツイードと好相性で季節感もアップ。さらに、ニット帽やフェルトハットなど季節に応じた帽子を選ぶことで、コーデ全体にリズムが生まれ、表情豊かになります。
スカーフも柄物を選べば華やかに、無地を選べば上品で落ち着いた印象に。首元・手首・バッグに巻くなど、取り入れ方も自由度が高いため、挑戦しやすいアクセントアイテムです。
プチプラでも高見えする小物
光沢のある素材やシンプルで上品なデザインがおすすめ。さらに、金具の質感や素材の厚みにこだわることで、プチプラでもぐっと高見えします。
アクセサリーならパールやメタル素材のものを選ぶとツイードとの相性がよく、華やかさが増します。小物全体のカラーを統一すると、コーデにまとまりが生まれ、お手頃アイテムでも洗練された雰囲気に仕上がるのがポイントです。
2025年版 ツイードの最新トレンド
カラーツイードの人気
ピンク・ブルー・イエローなど、明るいカラーが今年のトレンド。さらに、淡いパステルカラーからビビッドなアクセントカラーまで幅広く展開されており、季節問わず取り入れやすいのが魅力です。
コーデに彩りを加えることで一気に華やかさが増し、写真映えもしやすくなります。特に春夏は軽やかな印象に、秋冬はダークトーンの中に差し色として使うことでバランスの良いスタイリングが完成します。
セットアップスタイル
上下ツイードのセットアップが華やかに見えると人気。全体を同じ素材でまとめることで統一感が生まれ、簡単に“きちんと感”を出せるのが魅力です。
また、セットアップはそれぞれ単品でも使え、ジャケットとデニムを合わせたり、スカートを別のトップスと組み合わせたりと着回し力も抜群。カラーや形によってカジュアルにもフォーマルにも対応できるため、1セット持っておくとファッションの幅が大きく広がります。
ミニ丈・クロップド丈
若々しいバランスでスタイルアップ効果も期待できます。
ミニ丈は脚のラインをすっきり見せ、ショートブーツやローファーと相性抜群。クロップド丈のジャケットはウエストの位置が高く見えるため、脚長効果が期待でき、パンツスタイルにもスカートにも合わせやすい万能アイテムです。
コンパクトなシルエットはコーデ全体を軽やかに見せてくれるので、季節問わず重宝します。
メンテナンスとお手入れ方法
洗濯と乾燥の注意点
基本は手洗いかクリーニング。
※お手入れの際は、必ず衣類の品質表示タグに従うのがもっとも安全です。メーカーごとの推奨方法を確認しながら、無理のない範囲でケアしてみてください。洗濯機の場合はネット必須。さらに、水温はぬるま湯程度に抑えることで生地の縮みを防ぎ、ツイード特有の立体感を損なわずに洗うことができます。脱水は短時間にし、強い摩擦を避けるのがポイント。乾燥は平干しが理想的で、ハンガーにかける場合は肩が伸びないタイプを使用すると型崩れを防げます。また、直射日光は色あせの原因になるため、風通しの良い日陰に干しましょう。
正しい保管方法
型崩れしないよう、厚みのあるハンガーを使うのがポイント。
さらに、シーズンオフには通気性の良いガーメントバッグに入れて保管することでホコリや虫食いを防げます。湿気が多い環境はカビの発生につながるため、乾燥剤や防虫剤を併用すると安心です。
畳んで収納する場合は、重い衣類の下に置かないようにし、折り目がつかないよう薄紙を挟むと美しい状態をキープできます。
長持ちさせるコツ
毛羽立ちは洋服ブラシで優しく整えるだけでOK。さらに、使用後は軽くブラッシングしてホコリを落とすことで、ツイードの風合いを保ちやすくなります。数回着たら“休ませる日”を設けると、生地への負担が減り寿命が長くなります。
雨や湿気に弱い繊維もあるため、濡れてしまった場合はドライタオルを使って優しく水分を吸い取り、自然乾燥させるのがポイントです。
よくあるトラブル対処法
糸が飛び出したら引っ張らず、ハサミで丁寧にカットしましょう。さらに、織り目が少し乱れた場合は細い針やかぎ針を使って内側に戻すと目立たなくなります。
毛玉ができたときは電動毛玉取りではなく、ハサミや毛玉取りブラシを使うほうが生地を傷めにくく安全です。シミがついた場合はこすらず、早めに専門のクリーニング店に相談することで、ツイード本来の風合いを守ることができます。
まとめ
ツイードは、春夏秋冬すべての季節で使える頼もしいアイテム。色や素材を工夫すれば、コーデの幅がぐっと広がります。さらに、季節ごとに小物やシルエットを変えることで、同じツイードでもまったく違う印象を楽しむことができます。
たとえば、春夏は明るめのカラーや軽やかな素材を選ぶことで爽やかな雰囲気に、秋冬は落ち着いたトーンや温かみのあるアイテムを組み合わせることで季節感をしっかり表現できます。また、ツイードは上品さがありながらカジュアルにも合わせやすいため、日常使いから特別なシーンまで幅広く対応できるのも大きな魅力です。
今回のガイドを参考に、季節を問わず自分らしいおしゃれを楽しんでください!ツイードの魅力を知ることで、今まで挑戦できなかったスタイルにも自信を持ってトライできるはず。自分に合った色や形を探しながら、おしゃれの幅をどんどん広げてみてください。

