コートやシャツの襟を立てている人を見かけると、「おしゃれなのかな?」「マナーとして大丈夫?」と気になったことはありませんか。
また、自分で襟を立てようと思っても、「ダサいと思われないかな」「ビジネスでは失礼にならない?」と迷ってしまう方も多いでしょう。
結論から言うと、襟を立てること自体はマナー違反ではありません。ただし、着る服や場所、相手との関係によって印象は大きく変わります。
この記事では、襟を立てる意味や印象、TPOごとの正しい使い分け、おしゃれに見せるコツまで、わかりやすく解説します。この記事を読めば、「立てるべきか、戻すべきか」の判断に自信が持てるようになります。
襟を立てるとは?意味と印象を解説
襟を立てるとはどんな状態?
「襟を立てる」とは、シャツやコート、ジャケットなどの襟を首に沿って上向きに起こした状態のことです。
普段は襟を寝かせて着ることが多いですが、寒い日や風が強い日には、首元を守るために襟を立てる人もいます。
また、ファッションとして取り入れられることもあり、同じ「襟を立てる」という行動でも、目的は人それぞれです。
一方で、場面によっては「ラフすぎる」「きちんとしていない」と受け取られることもあります。そのため、TPOを意識することが大切です。
なぜ襟を立てる人がいるの?
襟を立てる理由は、大きく分けて4つあります。
- 防寒のため
- 風よけのため
- ファッションとして楽しむため
- 気分や雰囲気を演出するため
もっとも多い理由は、防寒です。
特にトレンチコートやチェスターコートなどは、もともと首元を風から守る目的でデザインされたものもあります。そのため、寒い屋外で襟を立てることは自然な使い方です。
一方で、暖かい室内やフォーマルな場で襟を立てたままだと、「必要以上に格好をつけている」と感じる人もいます。
つまり、襟を立てること自体ではなく、「その場に合っているか」が重要なのです。
「襟を立てる=ダサい」と言われる理由
インターネットでは、「襟を立てるのはダサい」という意見を見かけることがあります。
しかし、これは襟を立てる行為そのものが悪いという意味ではありません。
ダサいと思われる原因には、次のようなものがあります。
- 必要のない場面で立てている
- 襟だけが不自然に浮いている
- 服全体とのバランスが悪い
- サイズが合っていない
例えば、真夏にポロシャツの襟だけを高く立てていると、不自然な印象を持たれることがあります。
逆に、冬の屋外でコートの襟を軽く立てている姿は、防寒として自然に見えるでしょう。
つまり、「襟を立てる=ダサい」ではなく、場面や着こなしとのバランスによって印象が変わるということです。
襟の状態によって印象はこんなに変わる
襟の立て方によって、相手が受ける印象は変わります。
| 襟の状態 | 相手に与えやすい印象 |
|---|---|
| 襟を寝かせる | 清潔感・誠実・落ち着いている |
| 少しだけ立てる | 防寒・自然・おしゃれ |
| 高く立てる | 個性的・存在感がある |
| 左右の高さが違う | だらしない・身だしなみに気を使っていない印象 |
もちろん感じ方には個人差がありますが、初対面やビジネスでは「清潔感」が伝わる着こなしを選ぶと安心です。
『襟を立てる』とは何か──種類と意図を整理する

軽く起こす・完全に立てる・逆襟の違い
一口に「襟を立てる」といっても、立て方には違いがあります。
軽く起こす
襟を少しだけ起こす方法です。自然な印象になりやすく、防寒目的としても違和感がありません。
完全に立てる
首全体を覆うように高く立てる方法です。風が強い日には実用的ですが、室内では少し目立つことがあります。
逆襟
襟先まで完全に裏返すような着方です。個性的なファッションとして取り入れる人もいますが、ビジネスやフォーマルには向きません。
立て方によって印象は大きく変わるため、「少しだけ立てる」くらいがもっとも取り入れやすいでしょう。
シャツ・ジャケット・コートで変わる印象
同じ襟でも、服によって見え方は変わります。
シャツ
シャツは基本的に襟を寝かせて着るのが一般的です。ビジネスでは特に、襟を立てるとラフな印象になります。
ジャケット
カジュアルジャケットなら軽く立てても違和感は少ないですが、スーツジャケットでは避けた方が安心です。
コート
コートは襟を立てても自然に見える代表的なアイテムです。特に冬の屋外では、防寒のために襟を立てる人も多く見られます。
防寒・風対策・ファッション・気分による違い
襟を立てる理由を知ると、その人の行動も理解しやすくなります。
寒い日に襟を立てているなら、防寒が目的でしょう。風が強い日は首元を守るためでもあります。
一方で、街中のおしゃれとして襟を立てている人もいます。ファッション雑誌や映画では、コートの襟を少し立てるスタイルが紹介されることもあります。
つまり、襟を立てる理由は一つではありません。「何のために立てているのか」を考えると、その場に合った着こなしを選びやすくなります。
男女で印象は変わる?
基本的なマナーは男女で変わりません。
ただし、ファッションとして受ける印象には違いがあります。
男性では「かっこよく見せたい」というイメージを持たれることがあります。
女性では、コートの襟を少し立てることで上品な印象になることもあります。
どちらの場合も大切なのは、「襟だけが目立たないこと」です。服全体とのバランスが取れていれば、自然で好印象になりやすいでしょう。
TPO別に見る正解とNG

まずは一目でわかる!TPO別の判断一覧
「結局、襟は立ててもいいの?」と迷ったときは、まず次の表を参考にしてみましょう。
| シーン襟を立てる理由 | ||
|---|---|---|
| 面接 | × | 清潔感や誠実さを重視するため |
| 商談・営業 | × | 第一印象を良くするため |
| 通勤(屋外) | ○ | 防寒目的なら自然 |
| カジュアルなお出かけ | ○ | ファッションとして楽しめる |
| デート | ○ | コーディネート次第でおしゃれに見える |
| 結婚式 | × | フォーマルな場では襟を寝かせるのが基本 |
| 葬儀・法要 | × | 落ち着いた服装が望ましい |
| 冬の屋外 | ○ | 防寒目的として自然 |
ポイント
防寒のために屋外で襟を立てることは問題ありません。ただし、建物へ入る前には襟を整えると、より好印象になります。
フォーマル(結婚式・葬儀・式典)
フォーマルな場では、基本的に襟は寝かせて着るのがマナーです。
結婚式や葬儀では、服装全体にきちんとした印象が求められます。
コートを着て会場へ向かう途中は、防寒のために襟を立てても問題ありません。
ただし、会場へ入る前には襟を元に戻しておくと安心です。また、写真撮影でも襟を寝かせた方が、すっきりとした印象になります。
ビジネス(面接・商談・社内)
ビジネスでは、「清潔感」と「誠実さ」が大切です。
そのため、面接や商談では襟を寝かせるのが基本です。
屋外で寒いときだけコートの襟を立てることは問題ありませんが、建物へ入る前には戻しましょう。
相手と会う直前に身だしなみを整えるだけで、印象は大きく変わります。
カジュアル・休日のおしゃれ
休日のお出かけや友人との食事など、カジュアルな場面では襟を立てることがファッションの一部として受け入れられています。
特にトレンチコートやレザージャケット、スタンドカラーのアウターなどは、襟を軽く立てることで大人っぽい雰囲気を演出できます。
ただし、必要以上に高く立てると不自然に見えてしまうことがあります。
鏡で全身のバランスを確認し、「襟だけが目立っていないか」をチェックすると安心です。
季節や天候によって許されるケース
襟を立てることは、防寒や風よけという実用的な目的もあります。
冬の寒い日や風の強い日であれば、コートの襟を立てても違和感はほとんどありません。
一方で、暖かい季節や室内では、防寒の必要がないため「なぜ立てているのだろう」と思われることがあります。
迷ったときは、「寒さ対策として自然に見えるかどうか」を判断基準にすると失敗しにくいでしょう。
実例でわかるNGパターンとその理由

初対面・面接で避けたい理由
面接や初対面では、第一印象がとても大切です。
襟を立てていると、相手によっては「ラフすぎる」「個性的すぎる」という印象を持つことがあります。
良い印象を与えたい場面では、襟を寝かせて清潔感を意識するのがおすすめです。
冠婚葬祭ではなぜNGなのか
結婚式や葬儀では、主役や遺族への敬意を示すことが大切です。
コートの襟を立てたまま受付に入ったり、式場内で着用したりすると、場にふさわしくない印象を与える可能性があります。
会場へ入る前にはコートを脱ぎ、襟も整えておくと安心です。
写真・集合写真で目立ってしまうケース
集合写真では、襟だけが立っていると意外によく目立ちます。
撮影前には、襟が左右対称か、折り返しが乱れていないかを確認しましょう。
接客・営業職で注意したいポイント
接客業や営業職では、お客様に安心感を与えることが大切です。
そのため、店舗やオフィスでは襟を寝かせておく方が無難です。
外回り中に寒さ対策として立てることは問題ありませんが、訪問先へ入る前には元に戻しましょう。
襟を立ててもおしゃれに見える人の共通点

襟型・素材・サイズ選び
襟がしっかりした作りのコートは、立ててもきれいな形を保ちます。
また、自分に合ったサイズを選ぶことで、襟だけが浮いて見えることを防げます。
立てる高さと角度のコツ
首元を少し覆う程度に立てると、自然で上品な印象になります。
左右の高さをそろえることも大切です。
インナー・色合わせのポイント
落ち着いた色のコートには、シンプルなインナーを合わせるとまとまりがよくなります。
色数を3色程度に抑えると、全体がすっきり見えます。
大人っぽく見せるコーデ例
ベージュのトレンチコートやネイビーのチェスターコート、黒のレザージャケットは、襟を軽く立てても自然な印象になります。
ポイントは「少しだけ立てる」ことです。
襟を立てるのが似合う服・似合わない服

似合いやすい服
- トレンチコート
- ステンカラーコート
- チェスターコート
- レザージャケット
- スタンドカラーコート
あまりおすすめしない服
- ビジネスシャツ
- フォーマルスーツ
- 礼服
- ポロシャツ(必要以上に立てる場合)
ビジネスやフォーマルでは、襟を寝かせた方が誠実な印象になります。
外出前に確認!襟を立てるか迷ったときのチェックリスト

外出前に、次のポイントを確認してみましょう。
| チェック項目 | YESなら立ててもOK? |
|---|---|
| 寒さ対策として必要 | ○ |
| 屋外で過ごす時間が長い | ○ |
| カジュアルなお出かけ | ○ |
| 面接・商談・式典がある | × |
| フォーマルな服装 | × |
| 襟だけが目立っている | × |
一つでも迷う場合は、襟を寝かせた方が安心です。
「迷ったら戻す」が失敗しないコツといえるでしょう。
迷ったときはこの順番で判断しよう
「立てるべき?戻すべき?」と迷ったら、次の流れで考えてみましょう。
STEP1 今日はフォーマルやビジネスの予定がありますか?
はい
→ 襟は寝かせましょう。
いいえ
→ STEP2へ進みます。
STEP2 寒さや風を防ぐ必要がありますか?
はい
→ コートの襟を軽く立てても問題ありません。
いいえ
→ STEP3へ進みます。
STEP3 鏡で全身を見て自然な印象ですか?
はい
→ そのままで大丈夫です。
いいえ
→ 襟を寝かせると、より自然で好印象になります。
判断に迷ったら…
迷ったときは、「初対面の相手がどう感じるか」を基準に考えてみましょう。
ビジネスやフォーマルでは襟を寝かせる方が安心です。
一方で、寒い日の屋外やカジュアルなお出かけなら、襟を軽く立てても自然な着こなしになります。
よくある質問(FAQ)

襟を立てるのは失礼ですか?
襟を立てること自体は失礼ではありません。ただし、面接や結婚式、葬儀などでは襟を寝かせる方が好印象です。
ポロシャツの襟を立ててもいいですか?
カジュアルな場面であれば問題ありません。ビジネスやフォーマルでは避けた方が安心です。
コートの襟を立てるのはマナー違反ですか?
冬の屋外で防寒目的に立てることは自然な着こなしです。建物へ入る前には元に戻すと、より丁寧な印象になります。
女性が襟を立てても変ではありませんか?
変ではありません。トレンチコートなどでは、軽く襟を立てることで上品な印象になることもあります。
写真撮影では襟を戻した方がいいですか?
はい。集合写真や記念写真では襟を整えた方が、全体がすっきり見えます。
まとめ
襟を立てることは、必ずしもマナー違反ではありません。
寒さや風を防ぐための実用的な理由もあれば、ファッションとして楽しむ人もいます。
一方で、面接や商談、結婚式、葬儀などでは、襟を寝かせた方が誠実で落ち着いた印象になります。
迷ったときは、「その場にふさわしいか」「相手にどう見えるか」を基準に考えることが大切です。
また、おしゃれに見せたい場合は、襟だけを目立たせるのではなく、服全体のバランスを意識しましょう。
「迷ったら襟を寝かせる」「寒い屋外では自然に立てる」という2つを覚えておけば、多くの場面で安心して着こなしを楽しめます。

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