雛人形を片付ける時期になると、 「包む紙が見当たらない」「湿気で傷まないかな」 そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、雛人形の収納は高価な専用品がなくても大丈夫です。 身近な100均アイテムを上手に選び、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、 大切な雛人形をやさしく保管できます。
この記事では、 100均で揃う包み紙の選び方、湿気対策、片付け方法をご紹介します。
雛人形を包むための100均アイテムの選び方
100均で手に入る雛人形を包む紙の種類
100均には、雛人形の収納に使えそうな紙がいくつかあります。店舗によって品ぞろえは異なりますが、比較的どこでも見つけやすく、手に取りやすい点が魅力です。
代表的なのは次のようなものです。
- 薄葉紙(うすようし)
- 包装紙
- 和紙風ペーパー
これらは見た目が似ていても、紙の厚みや手触りが異なります。実際に手に取ってみて、硬すぎないか、折り目が付きやすすぎないかを確認すると安心です。
この中でも、雛人形に使いやすいのは薄葉紙です。 とても薄くやわらかいため、人形の顔や衣装を傷つけにくい特徴があります。また、細かい装飾部分にも沿わせやすく、包む作業がしやすい点も初心者向きといえるでしょう。
ダイソーやホームセンターでの選び方
100均では手軽に必要な枚数を揃えられるのが魅力です。少量から試せるので、「まずは一度やってみたい」という方にも向いています。 一方、ホームセンターでは少し厚手でサイズの大きい紙が見つかることもあり、大きめの雛人形やまとめて包みたい場合に便利です。
選ぶときは、
- 人形全体をふんわり包めるサイズか
- ごわごわしておらず、手で軽く曲げられるか
- 色が付いておらず、白や生成りに近いか
この3点を意識すると失敗しにくくなります。特に色付きの紙は、長期間の保管中に色移りする可能性があるため注意しましょう。
雛人形の保護に最適な薄葉紙とは
薄葉紙は、贈答品や割れ物の保護にも使われる、非常に薄くて軽い紙です。 雛人形の顔や衣装に直接触れても、摩擦が少なく安心して使えます。
包むときは、 きつく巻かず、ふんわりと空気を含ませるようにすると、 人形への負担を減らすことができます。紙を何枚か重ねて使うことで、よりクッション性を高めることも可能です。
避けたほうがよい紙素材と注意点
収納に使わないほうがよい紙もあります。
- 新聞紙
- 色付きの紙
- 再生紙
これらは、色移りや紙の成分による劣化が起こる可能性があります。 見た目は問題なさそうでも、長期間の保管には向きません。特に新聞紙はインクが移りやすいため、直接包むのは避けたほうが安心です。
湿気対策と収納方法

雛人形をしまう際の湿気対策
雛人形にとって、湿気は大敵です。 湿気が多いと、シミなどの原因になることがあります。特にお顔や衣装は繊細な素材で作られているため、わずかな湿気でもダメージにつながることがあります。
日本の住環境は季節によって湿度が高くなりやすいため、収納時の湿気対策はとても大切です。「見た目は乾いているから大丈夫」と思ってしまいがちですが、空気中の湿度が高い状態では、人形や箱に湿気が残ってしまうこともあります。
収納前には、
- 風通しの良い場所でしばらく空気に触れさせる
- 晴れた日や湿度の低い日を選んで片付ける
- 直前まで箱を開けておき、こもった空気を逃がす
といった小さな工夫が効果的です。少し手間に感じるかもしれませんが、このひと手間が長持ちにつながります。
防虫剤や乾燥剤の効果的な使い方
雛人形専用の防虫剤が理想ですが、 100均の乾燥剤を使う場合もあります。
その際は、
- 人形や衣装に直接触れさせない
- 箱の隅や仕切りの外側に置く
- 複数入れる場合は間隔をあける
という点を守りましょう。乾燥剤や防虫剤は、多ければ多いほど良いわけではありません。入れすぎると、逆に空気の流れを妨げてしまうこともあります。
「必要最低限を、正しい位置に」が基本と考えると安心です。
通気性の良い収納ケース選び
密閉しすぎたケースは、湿気がこもりやすくなります。特に長期間しまったままにする雛人形の場合、ケース内の空気が動かないことで、知らないうちに湿気がたまりやすくなります。
プラスチックケースを使う場合は、 ときどきフタを開けて空気を入れ替えるのがおすすめです。年に1回、雛人形を出し入れするタイミングで軽く換気するだけでも、湿気対策として十分な効果があります。
また、ケースの底にすのこや厚紙を敷き、直接床に触れないようにするのも良い方法です。こうすることで、下からの湿気を防ぎやすくなります。
紙箱の場合も、 湿気の少ない場所で保管することが大切です。紙箱は通気性がある反面、湿気を吸いやすい性質があるため、乾燥剤を併用するとより安心です。
収納場所の選び方(押し入れ・クローゼット)
収納場所は、
- 直射日光が当たらない
- 温度と湿度の変化が少ない
この条件を意識しましょう。加えて、人の出入りがあり、空気が多少動く場所を選ぶと湿気がこもりにくくなります。
押し入れの奥や床に直接置くのは、できれば避けたいところです。どうしても置く場合は、棚の上に乗せたり、すのこを敷いたりして、通気性を確保すると安心です。
雛人形を安全に保管する方法
薄い紙のメリットとデメリット
薄い紙は包みやすく、細かい部分を守れる反面、破れやすいという面もあります。特に雛人形は細かな装飾や凹凸が多いため、厚くて硬い紙よりも、薄くて柔らかい紙のほうが形に沿わせやすく、結果的に傷を防ぎやすくなります。
一方で、力を入れすぎると破れてしまうことがあるため、扱いには少し注意が必要です。そのため、重ねすぎず、無理に押し込まないことが大切です。必要に応じて紙を2〜3枚重ねることで、強度とクッション性のバランスを取りやすくなります。
雛人形顔紙の必要性と選び方
顔紙は、雛人形の顔を守るための紙です。雛人形の中でも顔は特に目立つ部分であり、汚れや圧による跡が残りやすいため、重点的に保護したいポイントといえます。
専用品がない場合は、薄葉紙をやさしく当てるだけでも代用できます。紙を直接巻き付けるのではなく、ふんわりとかぶせるようにすると安心です。
顔に直接圧がかからないよう、 軽く覆う程度にしておきましょう。箱に収める際も、顔の正面に物が当たらない配置を意識すると、より安全に保管できます。
収納箱の仕切りを使った整理法
人形同士がぶつからないよう、 箱の中に仕切りを作るのがおすすめです。雛人形は一点ずつ形が異なるため、仕切りがあるだけで安定感が大きく変わります。
100均の仕切りや緩衝材を使えば、 簡単に整理できます。タオルや柔らかい布を補助的に使うのも、初心者には取り入れやすい方法です。
長期保管前にやっておきたいチェックリスト
収納前には、
- 汚れが付いていないか
- 湿っていないか
- 付属品がそろっているか
- 包み紙や仕切りがずれていないか
を確認しておくと安心です。少しでも気になる点があれば、その場で整えてから収納すると、来年取り出したときの安心感が違います。
雛人形の飾り方と収納の工夫

飾りと収納を両立させる考え方
飾るときから「しまうとき」を意識しておくと、 片付けがとても楽になります。あらかじめ収納方法を決めておくことで、片付けのたびに迷うことが減り、作業時間も短縮できます。
包み方や配置を毎年同じにしておくと、次に飾るときも流れが分かりやすくなり、準備がスムーズです。家族で飾る場合も、手順を共有しやすくなるというメリットがあります。
包み紙を捨てずに保管しておくのもおすすめです。前年に使った包み紙があれば、人形の形に合ったサイズ感が分かりやすく、無駄なく包むことができます。
雛人形を美しく見せる包み方
包み方を工夫すると、 次に飾るときもきれいな状態を保てます。収納中の状態が良いほど、飾ったときの印象も美しくなります。
角や突起部分を先に守り、 全体をふんわり包むのがポイントです。特に袖口や冠などの細かな部分は、先に薄葉紙を当ててから全体を包むと、型崩れや傷を防ぎやすくなります。
100均アイテムを活用した収納テクニック
- 薄葉紙
- 仕切りケース
- 乾燥剤
これらを組み合わせるだけで、 コスパよく安心感のある収納ができます。
毎年の収納がラクになる管理アイデア
箱に中身の写真を貼ったり、 簡単なメモを残しておくと、翌年の準備がスムーズになります。どこに何が入っているかが一目で分かるため、箱をすべて開け直す手間が減り、飾り付けの時間短縮にもつながります。
写真はスマートフォンで撮ったもので十分ですし、印刷せずにスマホ内に保存しておくだけでも役立ちます。また、「この箱から出す」「この順番で飾る」といった簡単なメモを添えておくと、毎年同じ流れで作業でき、迷いにくくなります。
まとめ
雛人形の収納は、 100均アイテムを上手に使えば、慣れていない方でも対応できます。特別な道具や高価な専用品がなくても、基本を押さえることで、大切な雛人形をやさしく守ることができます。
大切なのは、
- 紙選び
- 湿気対策
- 収納環境
この3つを意識することです。無理のない範囲でバランスよく取り入れることが、長く続けるコツといえるでしょう。
毎年の片付けを少しずつ工夫することで、収納への不安やわずらわしさも減り、雛人形を出す時間そのものが楽しみになります。無理なく続けられる方法で、 来年も、そしてその先も、安心して雛人形を飾ってくださいね。
