新しいタオルを使い始めたときに、 「着ている服に細かい毛が付いてしまった」 「顔を拭いたあと、白い繊維が残って気になる」 と感じたことはないでしょうか。
この現象は珍しいものではなく、多くの場合はタオルの構造や使い始めの扱い方が影響しています。
この記事では、
- 新品タオルで毛羽が出やすい理由
- 毛落ちを抑えやすいタオル選びの考え方
- 使い始めと普段の洗濯で意識したいポイント
を中心に解説します。原因を知って対策すれば、タオルはもっと快適に使えるようになります。
新品タオルの毛(毛羽・糸くず)が出る主な原因
素材・織り方・糸の撚りによる違い
タオルの表面に出る毛羽は、使われている糸や織りの構造と深く関係しています。パイルが長く、撚りの少ない糸で作られたタオルは、空気を含みやすく柔らかな肌触りになりますが、その分、繊維が表面に出やすい特徴があります。
一方、糸をしっかり撚って織られたタオルは、最初のふんわり感は控えめなものの、繊維が安定しやすく、毛羽立ちが起こりにくい傾向があります。
製造・仕上げ工程や保管で起きる毛羽の発生要因
タオルは製造工程の中で裁断や仕上げを行うため、目に見えない細かな繊維が表面に残ることがあります。また、工場から店舗、家庭へ届くまでの輸送や保管中に、ほかの製品と触れ合うことで繊維が立つこともあります。
そのため、未使用であっても、使い始めの段階では毛羽が目立ちやすくなります。
洗濯方法や柔軟剤が毛羽に与える影響
洗濯時の環境も毛羽の出方に影響します。水量が不足している状態や、衣類と一緒に洗うことで摩擦が増えると、表面の繊維が引き出されやすくなります。
また、柔軟剤を早い段階で使うと、糸の表面が滑りやすくなり、結果として毛羽が落ちやすくなる場合があります。
新品特有の「初期毛羽」が起きやすい理由
新品タオルに見られる毛羽の多くは、使い始めに一時的に発生するものです。数回の洗濯を経ることで、余分な繊維が落ち着き、見た目や触り心地も安定していきます。
購入前チェック:店頭・通販で確かめるポイント

タグ・素材表記・パイル長の見方と判断基準
購入時には、素材表示や商品説明を確認してみましょう。無撚糸や甘撚りと書かれたタオルは柔らかさが特徴ですが、使い始めは毛羽が出やすい傾向があります。
また、表面のループが長いほど、肌触りは良くなりますが、洗濯時の刺激を受けやすくなります。毛落ちを抑えたい場合は、織りが詰まったタイプやパイルが短めのものが向いています。
触って確認する
実店舗で購入する場合は、実際に手に取って感触を確かめるのも有効な方法です。見た目だけでは分かりにくい繊維の状態も、触れることである程度判断できます。
タオルの表面をやさしくなでたときに、指先に細かな繊維が多く付く場合は、使い始めに毛羽が出やすい可能性があります。また、軽く持ち上げた際にパイルがばらつくような印象があれば、初期の毛落ちが起こりやすいことも考えられます。強く引っ張る必要はなく、あくまで軽く触れる程度で反応を見るのがポイントです。
レビュー・口コミで見るべきポイント
通販で購入する場合は、実際に使用した人のレビューや口コミが大きなヒントになります。とくに注目したいのは、使い始めから数回洗ったあとの変化について触れている内容です。
「最初は毛が出たが、洗ううちに落ち着いた」「数回の洗濯で気にならなくなった」といった経過が具体的に書かれているレビューは、判断材料として役立ちます。一方で、長期間使っても毛落ちが続いているという声が多い場合は、慎重に検討した方がよいでしょう。
表現に惑わされない選び方
商品説明にある「ふんわり」「高級感」「ホテル仕様」といった言葉は魅力的ですが、必ずしも日常使いに向いているとは限りません。肌触りの良さと、洗濯を繰り返したあとの扱いやすさは別物と考える必要があります。
普段どのくらいの頻度で洗うか、家族で共有するかなど、実際の使用シーンを思い浮かべながら選ぶことで、購入後の後悔を減らしやすくなります。
毛羽が出にくい傾向のある特徴
毛羽を抑えたい場合は、丈夫さや実用性を重視したタオルにも目を向けてみましょう。繊維が安定しているタオルは、洗濯を重ねても状態が変わりにくく、長く使いやすい傾向があります。
派手な見た目や厚みは控えめでも、織りがしっかりしているタイプは、日常使いでは扱いやすく、結果的に満足度が高くなることも少なくありません。
初回・日常の洗濯で実践するチェックリスト

初回洗濯の基本的な考え方
使い始めの洗濯は、その後の使い心地や毛羽の出方を左右する重要なポイントです。新品のタオルには、製造や保管の過程で付着した細かな繊維が残っていることが多く、最初の洗濯でそれらをしっかり落とすことが大切になります。
最初はタオルだけで単独洗いをし、水量を十分に確保しましょう。水の中でタオルがしっかり動くことで、余分な繊維が絡まずに流れやすくなります。また、洗濯ネットを使用すると、洗濯槽との直接的な摩擦がやわらぎ、生地への負担を抑える効果も期待できます。
洗剤・柔軟剤の使い分け
洗剤は、普段使用している一般的なもので問題ありません。特別な専用洗剤を用意する必要はなく、表示されている適量を守って使うことがポイントです。
一方で、柔軟剤は使うタイミングに注意が必要です。使い始めから投入すると、繊維の表面が滑りやすくなり、毛羽が抜けやすくなることがあります。そのため、数回洗って毛羽が落ち着いてから、少量ずつ使う方が扱いやすくなります。
洗濯機設定の工夫
洗濯機の設定も、タオルの状態を保つうえで重要です。強い回転や長時間の脱水は、パイルを引っ張りやすく、毛羽立ちの原因になることがあります。
可能であれば「弱め」や「やさしい」コースを選び、脱水も短めに設定すると、生地への負担を減らしやすくなります。
干し方と乾燥機の注意点
干す前にタオルを軽く振ることで、絡んだ繊維がほぐれ、毛並みが整いやすくなります。このひと手間を加えるだけでも、乾いたあとの手触りに違いが出ることがあります。
乾燥機を使用する場合は、高温や長時間の設定を避け、毛羽の様子を見ながら短時間ずつ調整するのがおすすめです。使い始めのうちは、自然乾燥を基本にすると安心です。
衣類への毛移りを防ぐために
新品タオルは、どうしても毛が出やすいため、衣類への付着を防ぐ工夫も大切です。濃い色の衣類や起毛素材と分けて洗うことで、見た目の毛移りを減らせます。
どうしても一緒に洗う場合は、タオルと衣類をそれぞれ洗濯ネットに入れたり、水量を多めに設定したりすると、毛移りを抑えやすくなります。
素材別ケア(綿・無撚糸・マイクロファイバー等)
綿(コットン)タオルの特徴と効果的なケア方法
綿(コットン)タオルは吸水性が高く、肌あたりもやさしいため、家庭用としてもっとも一般的な素材です。使い始めは毛羽が出やすいことがありますが、これは製造過程で残った繊維や、表面に立った細かな毛によるものが多く、数回洗うことで徐々に落ち着いていきます。
洗濯の際は、水量を多めにしてタオル同士がしっかり動く環境を作ると、余分な繊維が流れやすくなります。また、柔軟剤は最初から使わず、毛羽が落ち着いてから少量ずつ使うと、吸水性を保ちやすくなります。
無撚糸・ふわふわ系タオルの扱い方と毛羽との付き合い方
無撚糸や甘撚りのタオルは、空気を含んだようなやわらかさが魅力ですが、その分、毛羽が出やすい素材です。ふんわり感を長持ちさせるには、やさしい洗い方を心がけることが大切になります。
具体的には、洗濯ネットを使用し、脱水時間を短めに設定するのがおすすめです。乾燥機を使う場合も、高温・長時間は避け、毛羽の様子を見ながら使うと安心です。
マイクロファイバー・速乾素材の洗い方と注意点
マイクロファイバーや速乾素材のタオルは、毛羽が出にくく、乾きやすい点が特徴です。その一方で、静電気によってホコリやゴミを吸着しやすいという性質があります。
洗濯時はネットに入れ、綿素材のタオルとは分けて洗うと、ゴミの付着を防ぎやすくなります。柔軟剤を使いすぎると吸水力が落ちることがあるため、使用量には注意しましょう。
高級タオル(今治など)の見分け方と長持ちさせるコツ
今治タオルなどの高級タオルは、品質管理がしっかりしており、耐久性にも優れています。ただし、高級品であっても、使い始めは多少の初期毛羽が出ることがあります。
付属の説明書やメーカーの推奨方法に従い、最初は特に丁寧に洗うことで、風合いや吸水性を長く保ちやすくなります。
毛羽が落ち着くまでの洗濯回数の目安
毛羽が落ち着くまでの回数には個体差がありますが、一般的には3〜5回程度で落ち着くケースが多いです。無撚糸などのふわふわ系タオルは、もう少し回数が必要になることもありますが、正しいケアを続ければ徐々に扱いやすくなります。
家庭でできる毛取り・メンテナンス

コロコロ・粘着ローラーなど即効性のある除去法
衣類に付いた毛は、粘着ローラー(いわゆるコロコロ)で手軽に取り除けます。特に黒や濃い色の服は毛が目立ちやすいため、外出前にサッと使える即効性の高さが魅力です。
ただし、強く押しつけすぎると生地を傷めることがあるため、軽く転がす程度を意識しましょう。粘着力が落ちてきたら、早めに新しい面に替えるのもポイントです。
ブラッシング・毛玉取り機・シェーバーの使い分け
タオル表面の毛羽が気になる場合は、ブラッシングや毛玉取り機を使って整える方法もあります。ただし、使いすぎるとパイルを削ってしまう原因になるため注意が必要です。
基本は、表面を軽くなでる程度にとどめ、気になる部分だけに使うのがおすすめです。頻繁に行うよりも、毛羽が目立つときに限定して使う方が、生地を長持ちさせやすくなります。
洗濯槽・干し場の掃除で再付着を防ぐポイント
洗濯槽に汚れや繊維くずがたまっていると、せっかく洗ったタオルに毛が再付着する原因になります。そのため、定期的な洗濯槽の掃除が大切です。
市販の洗濯槽クリーナーを使ったり、月に1回程度を目安にお手入れすると、毛羽の再付着を防ぎやすくなります。干し場もホコリが多いと毛が付きやすいため、軽く掃除しておくと安心です。
小さなほつれや毛束を根本から直す簡単補修法
タオルに小さなほつれや毛束を見つけたときは、無理に引っ張らないことが大切です。引っ張ると、その部分からさらに糸が抜け、傷みが広がってしまいます。
対処法としては、清潔なハサミで根元からカットするだけで十分です。早めに処理することで、見た目の悪化や毛羽の広がりを防げます。
やりすぎ注意!毛羽処理で避けたいNG行動
毛羽が気になると、つい何度も処理したくなりますが、やりすぎは逆効果です。
強く引っ張る、同じ場所を何度も削る、毛玉取り機を頻繁に使いすぎると、生地が薄くなり、かえって毛羽が増える原因になります。必要なときに、最小限のケアを心がけましょう。
それでも毛羽が出るときは

買い替えを検討した方がよいケース
何度か洗っても毛羽が落ち着かず、使うたびに大量の毛が出る場合は、無理に使い続けないことも大切です。特に、肌トラブルが出ている場合は、タオルが肌に合っていない可能性も考えられます。
また、毎回の洗濯や使用時にストレスを感じてしまう場合も、生活の快適さという点では見直しのサインと言えます。タオルは毎日使うものだからこそ、我慢しながら使い続けるよりも、毛羽が出にくい別のタイプに買い替える方が、結果的に満足度が高くなることもあります。
メーカー・販売店へ相談する際のポイント
何度洗っても大量に毛が出続ける場合は、初期不良や個体差の可能性もあるため、販売店やメーカーへの相談を検討してみましょう。その際は、購入日や購入先、これまでの洗濯回数や使用方法を伝えると、状況を理解してもらいやすくなります。
可能であれば、毛羽の状態がわかる写真を用意しておくと、よりスムーズに対応してもらえることがあります。問い合わせの際は、感情的にならず、事実を簡潔に伝えることがポイントです。
よくある質問(Q&A)
何回洗えば毛羽は落ち着く?
多くの場合、3〜5回ほど洗うと毛羽は徐々に落ち着いてきます。これは、製造時に残っていた細かな繊維や、表面に立っていた毛が洗濯によって取れていくためです。ただし、無撚糸やふわふわ系のタオルは、素材の特性上、もう少し回数がかかることもあります。
洗濯のたびに毛羽の量が減っていれば、基本的には問題ありません。回数だけで判断せず、減ってきているかどうかを目安にすると安心です。
柔軟剤を使うと逆効果になる?
柔軟剤はタオルをやわらかく仕上げてくれますが、初回から使うと繊維の表面がコーティングされ、毛羽が抜けやすくなる場合があります。そのため、最初のうちは使用を控え、数回洗ってから少量ずつ使うのがおすすめです。
また、柔軟剤を使いすぎると吸水性が落ちることもあるため、「少なめ」を意識するとタオル本来の使い心地を保ちやすくなります。
乾燥機は使っても大丈夫?
乾燥機は使用できますが、新品のうちは注意が必要です。高温や強い回転によって、毛羽が一気に出てしまうことがあります。
毛羽が落ち着くまでは自然乾燥を基本とし、使う場合でも短時間・低温設定から試すと安心です。タオルの状態を見ながら使い分けましょう。
赤ちゃん用・肌が弱い人向けタオルの選び方は?
赤ちゃんや肌が弱い方には、毛羽が少なく、繊維がしっかり織られたタオルがおすすめです。無撚糸のような極端にふわふわしたタイプよりも、適度な厚みで丈夫なタオルの方が刺激が少ない場合があります。
また、使い始めは必ず単独洗いをし、柔軟剤を使わずに洗うことで、余分な繊維や成分を落としやすくなります。
まとめ
新品タオルの毛羽は、多くの場合「最初だけ」に起こる一時的な現象です。毛が出る理由を正しく理解し、タオルに合った洗い方やケアを続けることで、次第に落ち着き、快適に使えるようになります。
購入前のチェックや初回洗濯の仕方は、その後の使い心地を左右する大切なポイントです。素材の特徴を意識しながら、やさしく扱うことを心がけてください。ほんの少し工夫するだけで、毛羽によるストレスが減り、毎日のタオル時間がより気持ちのよいものになりますよ。

