春になるとお店やSNSでよく見かける「イースター」や「イースターエッグ」。なんだかワクワクする響きですよね。
イースター(復活祭)は、キリストの復活をお祝いする行事で、だいたい3月下旬〜4月頃に行われます。毎年日付が変わるのが特徴で、春の訪れを楽しむお祭りとして世界中で親しまれています。
そしてその象徴が「イースターエッグ」です。
昔は本物の卵に絵を描いていましたが、最近はプラスチック・フェルト・紙などの「卵ではない素材」でも作れるようになりました。
「割れにくい」「保存しやすい」「子どもでも安全に楽しめる」といった理由から、卵を使わないイースターエッグは、家庭でも取り入れやすい人気の工作になっています。
手軽にできる!卵を使わないイースターエッグの魅力
イースターエッグは、ちょっと飾るだけでお部屋が一気に春らしくなるのが大きな魅力です。
ただ、本物の卵を使うと
- 落とすと割れてしまう
- 殻の処理やニオイが気になることがある
- 長く保存するのがむずかしい
といった悩みもあります。
そこでおすすめなのが「卵を使わないイースターエッグ」です。
卵を使わないメリット
- 落としても割れにくく安心
- ニオイの心配がなく清潔
- きちんと保管すれば翌年以降もそのまま使える
- 小さな子どもと一緒でも扱いやすい
特に、小さなお子さんと一緒に作業するときは、割れない素材だと大人も気を張りすぎずに楽しめます。作品をそのまま翌年も飾れるのもうれしいポイントです。
失敗しない!卵なしイースターエッグの素材選び
まずは、どんな素材で作るかを決めましょう。身近な100円ショップでも、十分にそろえることができます。
素材の比較
| 素材 | メリット | 気をつける点 |
|---|---|---|
| プラスチック製 | とにかく割れにくい/表面がなめらかで塗りやすい/水に強い | 表面がつるつるしているので、固定するときは両面テープなどを活用する |
| フェルト製 | ぬくもりがあり、手作り感が出る/貼るだけでおしゃれに見える | ほこりが付きやすいので保管時は袋や箱に入れる |
| 紙・厚紙・発泡スチロール | 軽くて加工しやすい/切ったり貼ったりの自由度が高い | 水分に弱いので、ニスやトップコートで保護すると安心 |
| ウッド調・木製 | ナチュラルで大人っぽい雰囲気/インテリアになじみやすい | 直射日光で色あせしやすいので飾る場所に注意 |
特に、プラスチック製とフェルト製は、扱いやすさと見た目のバランスが良く、初心者さんにもおすすめです。
デザインが苦手でも大丈夫!おしゃれに見える装飾アイデア
「絵を描くのが苦手で、うまくできるか不安」という方も多いと思います。
でも実は、細かいイラストが描けなくても大丈夫です。ちょっとした工夫で、十分おしゃれなイースターエッグに仕上がります。
テーマ別デザインアイデア
- 春色パステルカラーでまとめる(ピンク・イエロー・ミントグリーンなど)
- 北欧風を意識して、丸や三角、線だけのシンプルな模様にする
- うさぎやひよこなどの動物モチーフにする
- ウッド調と白でそろえて、ナチュラルインテリア風に仕上げる
かわいく塗るコツ
- いきなり細かい絵を描こうとしない
- 「丸」「点」「線」「ギザギザ」など、シンプルな形を組み合わせるだけでも十分かわいい
- 色を使いすぎず、2〜3色にしぼるとまとまりやすい
- 仕上げに透明ニスやトップコートを塗ると、色落ちや表面の劣化を防げる
固定と装飾の工夫
- ころがってしまう場合は、両面テープやマスキングテープ、粘着パテなどで軽く固定する
- 吊るして飾ると、転がる心配がなく、影も出て立体的に見える
- リボンや造花を一緒に飾ると、華やかさがぐっと増す
卵そのものが軽い素材なので、ちょっとした装飾を加えても落ちる心配が少ないのもメリットです。
必要な道具と作業手順
ここでは、プラスチック製のイースターエッグを例に、基本的な道具と作り方を紹介します。
基本の道具
- アクリル絵の具(100円ショップのもので十分)
- 筆(太め1本、細め1本があると便利)
- パレット(紙皿や牛乳パックを開いたものでも代用可)
- 水入れ用のカップ
- 仕上げ用の透明ニスまたはトップコート
- 新聞紙やレジャーシートなど、机を保護するもの
下準備
- 作業する机に新聞紙やレジャーシートを広げる。
- 服が汚れるのが気になる場合は、エプロンや汚れてもよい服に着替える。
- エッグの表面が汚れている場合は、軽く乾拭きしておく。
作業手順
- デザインと色の組み合わせをざっくり決める。
- 太めの筆でベースとなる色を塗る。
- しっかり乾燥させる。
- 細い筆で、点や線、波線、ドットなどの模様を描き足す。
- 再度よく乾かす。
- 仕上げに透明ニスやトップコートを薄く塗り、完全に乾かして完成。
安全に作業するためのポイント
- 塗料やニスを使うときは、できるだけ換気のよい場所で作業する。
- 小さな子どもがいる場合は、塗料を口に入れないよう、目を離さない。
- 乾燥前のエッグは、高い場所や不安定な場所に置かない。
- 完全に乾いてから触る、片付けるようにする。
来年も使える!保存と保管のコツ
せっかく作ったイースターエッグは、できれば毎年飾りたいものですよね。
少し工夫するだけで、長くきれいな状態を保つことができます。
長持ちさせるための対策
- しっかり乾燥させてから収納する
- 透明ニスやトップコートで表面を保護する
- 汚れたときは、強くこすらず、やわらかい布で軽く拭き取る
湿度や環境の影響
湿気は、カビやニスのベタつき、色あせの原因になることがあります。
- 梅雨〜夏場は、収納箱の中に乾燥剤(シリカゲルなど)を一緒に入れる
- 直射日光の当たる場所は避ける
- 極端に暑い場所や湿度の高い場所での保管は避ける
収納アイデア
- ジップ付きの保存袋に入れてから、収納ボックスにまとめて保管する
- 卵の種類ごとに小さな袋に分け、ラベルを貼っておくと、翌年取り出しやすい
- 吊るして飾るタイプの場合は、紐をつけたまま束ねて保管すると、次の年もすぐに飾れる
映える飾り方でお部屋をイースター仕様に
作ったイースターエッグは、飾り方を工夫することで、さらにおしゃれに見せることができます。
置き場所のアイデア
- 玄関の棚やシューズボックスの上
- テレビボードの一角
- リビングの棚やサイドテーブル
- 窓辺や観葉植物の近く
普段よく目に入る場所に飾ると、季節の変化をより楽しめます。
ディスプレイのコツ
- 吊るすか、立てるかを決めると全体のイメージがまとまりやすい
- 卵、リボン、造花など、三つのアイテムを三角形になるように配置すると、バランスよく見える
- 余白をほどよく残すことで、ごちゃごちゃせずにすっきりした印象になる
- 色味をインテリアに合わせると、「無理に飾った感じ」がなくなり、自然になじむ
家族で楽しむイースターの過ごし方
イースターエッグ作りは、家族で楽しむちょっとしたイベントにもぴったりです。
子どもと一緒に作れるアイテム
- 顔のシールを貼って、簡単なキャラクターエッグにする
- フェルトで耳や羽を作り、うさぎやひよこに見立てる
- 紐をつけて、ミニサイズのエッグガーランドを作る
難しい工程が少ないので、年齢に合わせて作業を分担しやすいのも魅力です。
インテリアとして楽しむ方法
- 出来上がったエッグを写真に撮って、季節のアルバムとして残す
- 毎年少しずつデザインを変えて作り、コレクションのように並べる
- ほかの季節飾り(ひな祭りやハロウィンなど)と同じように「イースターコーナー」を作る
まとめ
卵を使わないイースターエッグは、割れにくく、ニオイもなく、長く楽しめるのが大きな魅力です。
プラスチックやフェルト、紙、木など、身近な素材を使えば、100円ショップのアイテムだけでも十分にかわいいイースターエッグが作れます。
絵を描くのが得意でなくても、丸や線、ドットを組み合わせるだけでおしゃれなデザインになりますし、透明ニスやトップコートを使えば、来年以降もきれいな状態のまま飾ることができます。
ご家族と一緒に、あるいは自分の趣味の時間として、ぜひ卵を使わないイースターエッグ作りに挑戦してみてください。春の楽しみが、ひとつ増えるきっかけになるかもしれません。

