夏の訪れを感じさせるイベントとして、多くの人に親しまれている「かわのえ夏まつり花火大会」。この花火大会は、地元の人々はもちろん、県外から訪れる観光客にも長年愛され続けている夏の風物詩です。
2025年もまた、愛媛県四国中央市の川之江港を舞台に、美しい夜空を彩る華やかな花火とともに開催されます。夕暮れ時から徐々に集まり始める人々の期待感、海辺を吹き抜ける涼やかな風、そして夜空に広がる大輪の花火――すべてが非日常の特別なひとときを演出します。
今回は、初めて訪れる方にもわかりやすく、その魅力や楽しみ方、アクセス方法、そしておすすめの見どころまで詳しくご紹介します。
かわのえ夏まつり花火大会2025
かわのえ夏まつりとは？その魅力を解説
「かわのえ夏まつり」は、愛媛県内でも夏のはじまりを告げるイベントとして、毎年7月中旬に開催されることで知られています。地元の人たちにとっては夏の風物詩であり、毎年の楽しみとして根付いているだけでなく、県外からも観光客が訪れる人気イベントとなっています。
このまつりの大きな見どころは、夜空を彩る約3,000発もの豪華な花火。特に海辺の会場ならではの、水面に映る花火の光と音の響きが、見る人の心を一層感動させます。また、ただ花火を楽しむだけでなく、会場全体のにぎわい、地元の人々の温かいもてなし、屋台の活気など、祭り全体が生き生きとした夏のエネルギーに満ちているのが特徴です。
地元住民の手によって丁寧に準備され、ボランティアや地域団体の協力を得て開催されるため、訪れた人にとっても「地域とつながる」体験ができる点も魅力の一つ。こうした交流も含め、かわのえ夏まつりは観光客だけでなく、地域の誇りとなる行事です。
花火大会のスケジュールと開催場所
2025年の開催日は7月19日（土）。万が一の荒天時には翌々日である7月20日（日）に延期される予定となっています。打ち上げ時間は午後8時から午後8時45分までの約45分間で、内容の濃い構成が楽しめます。
打ち上げ会場は、川之江港（四国中央市川之江町）。瀬戸内海に面した開けた港から打ち上げられる花火は、夜空のキャンバスに見事に映えます。さらに、港の海風が気持ちよく、熱気がこもりにくいのも観覧には嬉しいポイントです。
JR川之江駅からは徒歩15分というアクセスの良さもあり、多くの人が公共交通機関を利用して訪れています。
周辺の観光スポットとアクセス情報
川之江エリアは、製紙産業で知られる歴史ある街で、町のあちこちにその文化が感じられる施設や景観があります。たとえば「紙のまち資料館」では、地元産業の歴史を学べるほか、紙すき体験も可能です。
また、地元で人気のスイーツショップや、郷土料理を味わえる飲食店も点在しており、花火前に町歩きをするのも楽しみの一つです。買い物なら、地域ならではの特産品を扱う道の駅や直売所などもチェックしてみましょう。
アクセス面では、JR予讃線「川之江駅」からの徒歩ルートが基本となりますが、会場近くには臨時駐車場も複数用意されています。公共交通機関と車、どちらの来場者にも配慮された環境づくりがなされているのも、かわのえ夏まつりの人気の理由の一つです。
花火の魅力：音と光の饗宴
スターマインと花火の種類
かわのえ夏まつりの花火は、ダイナミックで迫力あるスターマインをはじめ、伝統的な尺玉や大きな8号玉など、多彩な種類が登場します。スターマインとは連続的に複数の花火を打ち上げる演出で、色や形が絶え間なく変化し、観る者の目を飽きさせません。打ち上げのテンポもリズミカルで、まるで音楽のように感じられることから、毎年観客を魅了しています。
とくに注目されるのが直径23.5cmにもなる8号玉。打ち上げの瞬間の轟音とともに、空高く咲き誇るその大輪は、直径280メートルにまで広がり、観客の視界いっぱいに美しさが広がります。開花の瞬間に観客からどよめきが起こるほどで、その迫力は一度体験すると忘れられないものとなるでしょう。
また、川之江港ならではの魅力として、水面に映る花火の光景も格別です。夜の海面がキャンバスのようになり、花火の色彩がゆらめく様子は幻想的。風の少ない夜には特にクリアに映り込み、花火とその反射が二重の美しさを見せてくれます。こうした視覚と聴覚の両方を満たしてくれる演出が、かわのえ夏まつりの花火の大きな魅力です。
川之江花火大会の特別演出
毎年注目されるのが「メッセージ花火」。これは個人の想いや記念の言葉を花火とともに届ける特別な演出で、大切な人への感謝や祝福、プロポーズ、卒業や出産など人生の節目に合わせたメッセージが披露されます。
8号玉の打ち上げとともに読み上げられる言葉は、花火の光と重なって心に残る特別な時間を演出してくれます。
2025年も例年通り、10件限定でこのメッセージ花火を募集しており、先着順のため早めの申し込みが推奨されています。観客にとっても、誰かの大切な瞬間を共有できるこの企画は、花火大会全体をより感動的なものにしています。
「メッセージ花火」に参加するには？
応募方法と締切
所定の申込用紙に必要事項を記入し、事務局窓口へ直接持参するか、メール添付にて提出することで申し込みが完了します。申込書は公式ウェブサイトや観光協会で配布されており、手軽に入手可能です。
また、メール提出の場合は、必要書類のPDF化が求められるので、事前に準備しておくとスムーズです。応募締切は2025年6月30日（月）午後5時までですが、例年早期に定員が埋まるため、できるだけ余裕を持って申し込むことが推奨されています。
応募条件と注意点
対象は個人に限られ、企業や団体の営利目的での申し込みは不可です。応募内容には50文字以内のメッセージを含める必要があり、審査のうえで内容が不適切と判断された場合は打ち上げが中止される可能性もあります。
反社会的、誹謗中傷、公序良俗に反する内容などは禁止されており、主催者側の最終判断に従う必要があります。事前に過去の採用例などを参考にしながら、温かみのある内容を考えるのがおすすめです。
参加費と特典
費用は1口 50,000円。この金額には、直径23.5cm、開花直径280mの8号玉1発の打ち上げ費用が含まれます。
メッセージは専用ナレーションとともにアナウンスされるため、多くの観客の前で気持ちを伝える特別な演出になります。
さらに応募者には、優待席4枚（花火を正面で観覧できる専用エリア）、模型玉（記念用のミニチュア花火玉）、手持ち花火セットなどの記念品が贈られます。これらの特典は、応募者だけでなく同行者にとっても嬉しい思い出となるでしょう。
夏まつりの楽しみ方：イベントガイド
家族連れ・カップル向けの楽しみ方
お子さま連れでも安心して楽しめるよう、仮設トイレや休憩スペースのほか、ベビーカー利用にも配慮された歩道や待機場所が整備されています。迷子対策として案内所やスタッフの巡回もあり、初めての子連れ参加でも安心です。小さなお子さんには、会場に設けられた簡易的な遊びコーナーや縁日風の屋台が人気です。
カップルでの来場には、港の夕暮れから始まる幻想的な雰囲気がぴったり。特に花火を背景にした写真撮影は、多くのカップルが楽しみにしている定番アクティビティです。会場周辺には、夜景や灯りの映えるスポットも点在しており、ロマンチックな雰囲気のなかで過ごす時間は、一生の思い出になること間違いなしです。
地元のグルメを楽しむ方法
屋台では、四国中央市ならではの特産を使った料理やスイーツが豊富に並びます。じゃこ天や地元産の柑橘を使ったドリンク、旬の野菜を使った揚げ物など、地元ならではの味わいが満載。中でも、ご当地の名物として知られる「川之江牛串」や、冷たくてさっぱりした「柚子シャーベット」は、例年長蛇の列ができる人気ぶりです。
また、食べ歩きができるように工夫された容器や、立ち食い用の簡易テーブルも設置されているので、快適にグルメを楽しむことができます。食べながら会場を回ることで、より祭りの雰囲気を体感できるのも魅力です。
2025年の特別イベントは何か？
「メッセージ花火」以外にも、2025年は新たな演出として、観覧者がその場でスマートフォンを使って光るLEDリストバンドを操作できる参加型演出の導入が予定されています。来場者全体が会場を光で包み込むシーンは、まさに幻想的。
さらに、来場者に配布される記念グッズは例年よりバージョンアップし、地元の小学生がデザインした限定うちわや、環境に配慮した再利用可能なオリジナルバッグなどが登場予定です。こうした工夫によって、観るだけでなく「参加して楽しむ」花火大会としての魅力が、より一層高まっています。
交通アクセスと駐車場情報
川之江夏まつりへのアクセス方法
JR予讃線「川之江駅」から徒歩15分とアクセスも良好で、公共交通機関を利用した来場者にとっても非常に便利です。駅から会場までは案内看板も設置されており、迷わずスムーズに移動できます。
夏の風に吹かれながら港へ向かう道のりでは、沿道に並ぶ屋台や地元の方々による歓迎の装飾などが視界に入り、自然とまつり気分を高めてくれます。
途中には休憩用のベンチや簡易トイレも設けられており、小さなお子様連れやご年配の方でも安心して歩ける環境が整っています。
周辺の駐車場の穴場スポット
会場近くには、市営野球場グラウンド、城山下駐車場、市民体育館などに合計約400台の臨時無料駐車場が設置されます。これらの駐車場はすべて徒歩圏内に位置しており、アクセスのしやすさが魅力です。
各駐車場にはスタッフが常駐し、安全に誘導してくれるため、初めての来場でも安心して車でアクセスできます。また、ピーク時には混雑が予想されるため、早めの到着か、少し離れた駐車場に停めて徒歩で向かうこともひとつの方法です。
地元の方に聞くと、地図には載っていない「裏ルート的」な駐車場情報もあるので、事前に情報収集しておくとさらにスムーズです。
徒歩で進むおすすめルート
川之江駅から会場までの道のりは、歩道が整備されており、夕方になると多くの来場者がゆっくりと歩いている様子が見られます。
途中には地元高校のブラスバンドによる演奏や、子どもたちの手作り灯籠が並ぶエリアなどもあり、移動時間さえもイベントの一部として楽しめる工夫が随所に施されています。
混雑を避けたい方は、夕方17時前には川之江駅に到着するのがおすすめです。また、帰路に関しては交通規制の影響でバスやタクシーの利用に制限が出る可能性があるため、事前に帰りのルートや時間の目安をチェックしておくと安心です。
周辺には一時的な待機所も設置される予定なので、余裕をもって行動することでより快適に楽しむことができるでしょう。
まとめ
かわのえ夏まつり花火大会2025は、美しい花火と心温まる地域の雰囲気が融合した、まさに夏の始まりにぴったりのイベントです。地元の人々の温かいおもてなしと、港町ならではの開放的な空間が生み出すリラックスした雰囲気が、来場者の心を穏やかに包み込んでくれます。夜空に広がる大輪の花火を見上げながら、ふとした会話や笑顔が生まれ、家族や友人との絆がより深まる時間となるでしょう。
イベントでは、観る・聴く・食べるといった五感すべてを使って楽しめるコンテンツが満載で、花火だけでなくお祭り全体を通して非日常感を味わうことができます。無料の観覧席や臨時駐車場も整備されており、初めて訪れる方でも安心して参加できます。電車や車でのアクセスも良好で、誰もが気軽に訪れられるのも魅力のひとつです。
2025年の夏、思い出に残る特別な夜を、ぜひ川之江港で体験してみませんか？
